「霊界物語のあらすじ」の版間の差分
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=== 第1~36巻 === | === 第1~36巻 === | ||
* [[第1巻]]'''【幽界探検と玉の争奪戦】'''前半は明治31年の[[高熊山修業]]の様子と、[[幽界]](地獄界)の探険記である/後半からは太古の神代の物語となる。王仁三郎はまず、天地剖判の様子を目撃する/[[地の高天原]]において「[[三個の宝珠]]」と「[[黄金水の十二個の玉]]」をめぐり、正神対邪神の闘争が起こる。 | |||
* [[第2巻]]'''【常世姫の陰謀と天地の律法】'''邪神の[[常世姫]]が、正神の[[言霊別]]を失脚させるため陰謀を仕掛ける/太白星の精霊・[[生代姫命]]が、[[黄金水の玉]]に替わる新しい十二個の玉を地球に与える/[[国祖]]が「[[天地の律法]]」を制定するが、宰相格の[[稚桜姫命]](稚姫君命)が最初の律法違反者となり追放される。 | |||
* [[第3巻]]'''【十二の国魂の争奪戦と大道別の召命】'''[[国祖]]は「[[太白星の十二個の玉]]」を地上12ヶ所に国魂として祭り世界を統治する。しかし邪神の[[常世彦]]がそれを奪い取ろうとたくらむ/[[常世会議]]([[第4巻]])への伏線として、[[大道別]]の召命のドラマが描かれる/[[天使長]]が次々と更迭され神政が崩壊して行く。 | |||
* [[第4巻]]'''【常世会議と国祖隠退】'''邪神の[[常世彦]]が主催した世界平和会議「[[常世会議]]」。常世彦の世界征服の野望を阻止するため[[大道別]]らが活躍する/常世彦の陰謀で[[国祖]]が地上神界の主宰神の地位から追放されてしまう「[[国祖隠退]]」/神の目から見た宇宙の姿「[[神示の宇宙]]」。地球は平たい地「平」だった。 | |||
* [[第5巻]]'''【天の浮橋と言触神】'''[[国祖隠退]]後は[[常世彦]]の放漫な神政によって世界は乱れ天変地妖が続発する/空に巨大な金色の「[[天の浮橋]]」が出現する/終末の予言警告を伝える[[言触神]]が世界各地に派遣される。 | |||
* [[第6巻]]'''【大洪水と国生み】'''[[大洪水]]により地上は泥海と化しついに地球の地軸が傾いてしまう/泥海と化した地上で新しい国土を造るため国生みの神業が行われる/[[三五教]]が誕生し宣伝使たちの活動が始まる。 | |||
* [[第7巻]]'''【日の出神のアフリカ宣教の物語】'''[[日の出神]]が月氏国(現代のインド)、竜宮島(オーストラリア)を経て筑紫島(アフリカ)に渡り、神の教えを宣伝しながら、神柱となる各地の[[守護職]]を任命していく。 | |||
* [[第8巻]]'''【日の出神の弟子たちの南米物語】'''[[高砂島]](現代の南米)で[[日の出神]]の弟子たちが宣伝活動を行い、各地の[[守護職]]が決まっていく/[[第10巻]]の「[[黄泉比良坂の戦い]]」に向けた伏線が張られていく。 | |||
* [[第9巻]]'''【松竹梅と月雪花の宣伝使の南米物語】'''[[高砂島]]から([[黄泉比良坂の戦い]]のために)[[常世の国]]へ向かう[[宣伝使]]たちの物語/[[松竹梅の三姉妹]]と[[月雪花の三姉妹]]が宣伝使として旅立つ。 | |||
* [[第10巻]]'''【黄泉比良坂の戦い】'''[[黄泉島]](ムー大陸)を舞台に、[[自転倒島]]の正神と[[常世の国]]の邪神の決戦「[[黄泉比良坂の戦い]]」が行われる。これは太平洋戦争の予言にもなっている。 | |||
* [[第11巻]]'''【大気津姫退治の物語】'''[[コーカス山]]の邪神・[[大気津姫]]を[[三五教]]の宣伝使集団が退治する。「大気津姫」とは贅沢飽食の権化であり、超富裕層の象徴である。中央アジアが舞台となる。 | |||
* [[第12巻]]'''【天の岩戸開きの物語】'''第1篇から第3篇まですべて「[[天岩戸開]]」という篇題がついており、「[[天の岩戸開き]]」が様々な形で行われる。エジプトや地中海が舞台となる。 | |||
* [[第13巻]]'''【フサの国の日の出別と半ダース宣伝使の物語】'''[[フサの国]](現代のイラン)を舞台に、[[日の出別命]]の弟子である[[半ダース宣伝使]]が身魂磨きの旅をする/地下の岩窟の中で数々の試練に遭いながら進んで行き、最後に[[本守護神]]が現れる/半ダース宣伝使が初登場する。彼らのうち[[梅彦]]、[[音彦]]、[[亀彦]]の三人は[[第72巻]]までの重要人物である。 | |||
* [[第14巻]]'''【フサの国の小鹿峠の物語】'''[[フサの国]]を舞台に、[[弥次彦]]・[[与太彦]]・[[勝彦]]らが身魂磨きの旅をする。[[小鹿峠]]の48ある峠を進みながら、強風に吹き飛ばされて谷底で気絶し[[中有界]]を旅するというシーンが3回繰り返される/死者の霊魂が必ず渡る「[[三途川]]」と「[[一途川]]」が登場し、死者の霊魂の行方について説明される。 | |||
* [[第15巻]]'''【素尊の世界経綸が始まる】'''[[バラモン教]]に支配されていた[[メソポタミヤ]]の「[[顕恩郷]]」が、三五教の宣伝使たちによって解放される/[[素尊]]の娘である[[八人乙女]]や、[[ウラナイ教]]の[[高姫]]と[[黒姫]]、[[バラモン教]]の[[鬼雲彦]]([[大黒主]])という、[[第72巻]]までの重要な役割を演じる人物たちが初登場する巻である/素尊が世界救済へと旅立つ。その経綸の本拠地として「[[斎苑の館]]」が建設される。 | |||
* [[第16巻]]'''【丹後の英子姫一行の物語】'''第16~20巻は丹後・丹波地方が舞台となる。本巻では[[英子姫]]、[[悦子姫]]、[[亀彦]]の三人の宣伝使が、丹後地方を舞台に活躍する/[[バラモン教]]の[[鬼雲彦]]のアジトになっていた[[大江山]]からバラモン教が一掃される/[[ウラナイ教]]の[[高姫]]が[[冠島]]の「[[如意宝珠の玉]]」を盗み出し呑み込んでしまう/[[丹波村の平助一家]]の物語(前編)。バラモン教に捕まった娘・[[お節]](節子姫)が無事に帰ってくる。 | |||
* [[第17巻]]'''【丹波の悦子姫一行の物語】'''[[丹波村の平助一家]]の物語(後編)。平助夫婦が改心する。/[[悦子姫]]一行は[[鬼ケ城山]]のバラモン教と[[言霊戦]]を行い勝利を収める。 | |||
* [[第18巻]]'''【弥仙山で玉照姫が誕生する】'''「[[錦の宮]]」の神柱となる[[玉照姫]]の誕生にまつわる物語/[[弥仙山]]の麓で[[お玉]]が産んだ赤ちゃんに、[[悦子姫]]が「[[玉照姫]]」と命名する/[[ウラナイ教]]の[[黒姫]]が玉照姫を奪い取ろうとたくらむが失敗する。 | |||
* [[第19巻]]'''【高熊山で玉照彦が誕生する】'''[[高姫]]、[[黒姫]]、[[松姫]]らが[[三五教]]に改宗し、[[ウラナイ教]]が衰退する/[[高熊山]]で[[玉照彦]]が生まれ、[[世継王山]]に運ばれる。玉照彦は玉照姫と並び[[錦の宮]]の神柱となる。 | |||
* [[第20巻]]'''【錦の宮の経綸が始まる】'''[[自転倒島]]の三五教の拠点として「[[錦の宮]]」が発足し、新しい宣伝使が育っていく/[[天の真浦]]が「[[不言実行]]」を学び、その弟の[[宗彦]]は[[蜈蚣姫]]から「[[黄金の玉]]」を取り返す。 | |||
* [[第21巻]]'''【高春山のアルプス教の物語】'''第21~22巻は[[津の国]](摂津)が主な舞台となる/本巻では[[高春山]]の[[アルプス教]]を舞台に、教主の[[鷹依姫]]や、玉を奪った[[高姫]]が言向け和される。まだ6歳の[[お初]](初稚姫)が活躍する/高姫は呑み込んだ「[[如意宝珠の玉]]」「[[紫の玉]]」を吐き出し、二個の玉が[[錦の宮]]に納められる。 | |||
* [[第22巻]]'''【鷹鳥山の鷹鳥姫の物語】'''[[高姫]]・[[黒姫]]が保管していた[[三つの玉]]が無くなってしまい、玉探しの旅が始まる/高姫は[[鷹鳥山]]に[[鷹鳥姫]]と名乗って住み込み、玉の行方を追う/三つの玉は[[言依別命]]・[[玉能姫]]・[[初稚姫]]によって、[[高熊山]]と[[神島]]に秘かに埋蔵された。 | |||
* [[第23巻]]'''【瀬戸内海で玉探しをする高姫の物語】'''近畿地方一帯(熊野~丹波~摂津~瀬戸内海)が舞台となる/[[木山の里]]で生き別れた親子八人が再会する/高姫が瀬戸内海に出て、紛失した三つの玉を探し回る。 | |||
* [[第24巻]]'''【竜宮島の玉探しの物語(前編)】'''第24~25巻は[[竜宮島]](現代のオーストラリア)が舞台となる/高姫や黒姫たちが[[三つの玉]]を探すため竜宮島を訪れるが、玉は無いと思って[[自転倒島]]に帰ってしまう/後を追ってやって来た[[玉能姫]]・[[初稚姫]]一行に、[[諏訪の湖]]の[[玉依姫命]]が五つの[[麻邇宝珠]]を与えると約束する。 | |||
* [[第25巻]]'''【竜宮島の玉探しの物語(後編)】'''前半では[[清公]]の身魂磨きの旅が描かれる/宣伝使一行が[[諏訪の湖]]の[[玉依姫命]]から五つの[[麻邇宝珠]]を受け取る。 | |||
* [[第26巻]]'''【五つの麻邇宝珠が錦の宮に奉納される】'''[[竜宮島]]から運ばれた五つの[[麻邇宝珠]]が、綾の聖地の「[[錦の宮]]」に運ばれ奉納される/[[高姫]]・[[黒姫]]らは騙されて[[竹生島]]に玉探しに行く/本巻のほぼすべてが[[七五調]](七音の句と五音の句を繰り返す形式)の歌で書かれている特殊な巻である。 | |||
* [[第27巻]]'''【琉球の二つの玉の物語】'''前半は[[錦の宮]]が舞台となる。五個ある[[麻邇宝珠]]のうち四個が無くなり、それを探すため高姫たちが世界各地に旅立つ/後半は[[琉球]]が舞台となる。[[言依別命]]一行が琉球の竜神から「[[琉の玉]]」と「[[球の玉]]」を受け取る。 | |||
* [[第28巻]]'''【台湾島の日楯・月鉾の物語】'''[[台湾島]]の三五教の教主・[[真道彦命]]の息子である[[日楯]]・[[月鉾]]の兄弟が、台湾島を乗っ取った宰相兄弟から国を取り戻す/日楯・月鉾は[[琉球]]に渡り、台湾救済の神宝を受け取って帰り、台湾島を救う。 | |||
* [[第29巻]]'''【高砂島で鷹依姫と高姫が改心する物語】'''[[第29巻]]から[[第33巻]]の前半までは[[高砂島]](現代の南米)が舞台となる/本巻では、[[鷹依姫]]と[[高姫]]が改心し、玉への執着を捨て去る/鷹依姫一行と高姫一行は[[アマゾン]]へ向かい、[[第32巻]]のアマゾン神業に向けて伏線が敷かれていく。 | |||
* [[第30巻]]'''【高砂島の末子姫の物語/国依別の物語(前編)】'''[[テルの国]](現代のチリ)が主な舞台となる/[[末子姫]]がバラモン教の[[石熊]]を改心させ、[[ウヅの国]](現代のアルゼンチン)へ行って女王となる/[[言依別命]]と[[国依別]]が旱魃から人々を救う/巻末に「[[天津祝詞解]]」が収録されている。 | |||
* [[第31巻]]'''【高砂島の国依別の物語(後編)】'''[[国依別]]が[[ヒル]](現代のペルー)の都で発生した大地震を「[[球の玉]]」の力で鎮める/[[日暮シ山]]のウラル教の教主・[[石熊]]などが改心し、アマゾンの神業の準備が整っていく。 | |||
* [[第32巻]]'''【アマゾンの「兎の都」の物語】'''[[アマゾン]]に三五教の宣伝使18人が集結し、「[[兎の都]]」の兎たちを襲う怪獣[[モールバンド]]と[[エルバンド]]を言向け和す/モールバンドの手先となっていた猛獣たちも言向け和し、猛獣に対して律法を定める/[[素尊]]によって[[国依別]]と[[末子姫]]の結婚が決まる。 | |||
* [[第33巻]]'''【三五の玉の神業が完了する】'''前半は[[高砂島]]の[[ウヅの都]]が舞台となり、[[国依別]]と[[末子姫]]の結婚式が行われる/後半は自転倒島の[[錦の宮]]が舞台となる。五つの[[麻邇宝珠]]が奉納され、[[三五の玉]]の神業が完了する/高姫と黒姫が過去の人生を告白し、生き別れた子供や夫と再会する。 | |||
* [[第34巻]]'''【筑紫島の黒姫の物語(前編)】'''第34~35巻は、[[黒姫]]が逃げた夫を探すため[[筑紫島]](現代のアフリカ)を旅して回る物語である/黒姫は赤子を35年前に捨てたが、その子供探しの旅ともなる。 | |||
* [[第35巻]]'''【筑紫島の黒姫の物語(後編)】'''[[スッポンの湖]]の大蛇を[[玉治別]]たちが言向け和す/黒姫は夫とは会えなかったが、35年前に捨てた子供が玉治別だと判り、再会を遂げる。 | |||
* [[第36巻]]'''【シロの島の物語】'''[[シロの島]](現代のセイロン島)が妖僧・[[竜雲]]に乗っ取られ、サガレン王が追放される/[[天の目一つの神]]と[[君子姫]]の協力によって国を取り戻す。 | |||
=== 第37~72巻、入蒙記 === | === 第37~72巻、入蒙記 === | ||
* [[第37巻]]'''【王仁三郎の青年時代の自叙伝(前編)】'''第37~38巻は王仁三郎の二十代後半の出来事が描かれた自伝である。大本草創期の記録でもある/本巻には主に明治31年から32年にかけての出来事が記されている/王仁三郎(当時は上田喜三郎)は「喜楽」という雅号で登場する。 | * [[第37巻]]'''【王仁三郎の青年時代の自叙伝(前編)】'''第37~38巻は王仁三郎の二十代後半の出来事が描かれた自伝である。大本草創期の記録でもある/本巻には主に明治31年から32年にかけての出来事が記されている/王仁三郎(当時は上田喜三郎)は「喜楽」という雅号で登場する。 |
2023年11月21日 (火) 00:53時点における版
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霊界物語のあらすじを記す。
概要
霊界物語がどのような物語なのかは、第1巻「序」の冒頭に記されている。
この『霊界物語』は、天地剖判の始めより天の岩戸開き後、神素盞嗚命が地球上に跋扈跳梁せる八岐大蛇を寸断し、遂に叢雲宝剣を得て天祖に奉り、至誠を天地に表はし五六七神政の成就、松の世を建設し、国祖を地上霊界の主宰神たらしめたまひし太古の神代の物語及び霊界探険の大要を略述し(略){{#if:霊界物語[[{{#switch:1
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しかし全81巻まで書かれた霊界物語で、実際には(1)の段階の途中までしか描かれていない。つまり大蛇退治(大黒主調伏)の途中で話が終わっている。
また、主人公が素尊だとは言っても、素尊本人はほとんど登場しない。一般的な小説のように主人公が常に登場してストーリーを展開して行くのではなく、複数の話のブロックに分かれていて(それがさらにまた小さなブロックに分かれており)、それぞれに主人公格の人物が複数いる。映画や小説の手法で言うと「グランド・ホテル形式」[1]のような群像劇であり、それを背後で仕切る総支配人が素尊、というような形になっている。
霊界物語全体は、まず次の3つのブロックに別けることが出来る。
- 第1~36巻(霊主体従、如意宝珠、海洋万里):玉をめぐる争い。欲望によってストーリーが展開する。
- 第37~72巻、入蒙記(舎身活躍、真善美愛、山河草木):国をめぐる争い。使命によってストーリーが展開する。
- 第73~81巻(天祥地瑞):原初の宇宙である「紫微天界」の神々のドラマ。
さらに細かいブロックに別けると次のようになる。
【第1~36巻】
- 第1巻前半:王仁三郎の高熊山修業・霊界探検。
- 第1巻後半~第4巻:国祖隠退の経緯。
- 第5巻~第6巻前半:大洪水、国生み。
- 第6巻後半~第12巻:神生み、黄泉比良坂の戦い、大気津姫、天の岩戸開き。
- 第13~15巻:フサの国(現代のイラン)を舞台に、今後の巻で重要となる登場人物たちが初登場する。
- 第16~35巻:錦の宮の経綸の物語(高姫の物語、丹波の物語)
- 第36巻:シロの島(現代のセイロン島)が舞台。
【第37~72巻、入蒙記】
- 第37~38巻:王仁三郎の青年時代の自叙伝。
- 第39~72巻:イソの館の経綸の物語(大黒主調伏の物語)フサの国~月の国(現代のイラン~インド)が舞台。
- 入蒙記:大正13年に王仁三郎が蒙古入りした自叙伝。
【第73~81巻】
各巻のあらすじ
<書きかけ>
第1~36巻
- 第1巻【幽界探検と玉の争奪戦】前半は明治31年の高熊山修業の様子と、幽界(地獄界)の探険記である/後半からは太古の神代の物語となる。王仁三郎はまず、天地剖判の様子を目撃する/地の高天原において「三個の宝珠」と「黄金水の十二個の玉」をめぐり、正神対邪神の闘争が起こる。
- 第2巻【常世姫の陰謀と天地の律法】邪神の常世姫が、正神の言霊別を失脚させるため陰謀を仕掛ける/太白星の精霊・生代姫命が、黄金水の玉に替わる新しい十二個の玉を地球に与える/国祖が「天地の律法」を制定するが、宰相格の稚桜姫命(稚姫君命)が最初の律法違反者となり追放される。
- 第3巻【十二の国魂の争奪戦と大道別の召命】国祖は「太白星の十二個の玉」を地上12ヶ所に国魂として祭り世界を統治する。しかし邪神の常世彦がそれを奪い取ろうとたくらむ/常世会議(第4巻)への伏線として、大道別の召命のドラマが描かれる/天使長が次々と更迭され神政が崩壊して行く。
- 第4巻【常世会議と国祖隠退】邪神の常世彦が主催した世界平和会議「常世会議」。常世彦の世界征服の野望を阻止するため大道別らが活躍する/常世彦の陰謀で国祖が地上神界の主宰神の地位から追放されてしまう「国祖隠退」/神の目から見た宇宙の姿「神示の宇宙」。地球は平たい地「平」だった。
- 第5巻【天の浮橋と言触神】国祖隠退後は常世彦の放漫な神政によって世界は乱れ天変地妖が続発する/空に巨大な金色の「天の浮橋」が出現する/終末の予言警告を伝える言触神が世界各地に派遣される。
- 第6巻【大洪水と国生み】大洪水により地上は泥海と化しついに地球の地軸が傾いてしまう/泥海と化した地上で新しい国土を造るため国生みの神業が行われる/三五教が誕生し宣伝使たちの活動が始まる。
- 第7巻【日の出神のアフリカ宣教の物語】日の出神が月氏国(現代のインド)、竜宮島(オーストラリア)を経て筑紫島(アフリカ)に渡り、神の教えを宣伝しながら、神柱となる各地の守護職を任命していく。
- 第8巻【日の出神の弟子たちの南米物語】高砂島(現代の南米)で日の出神の弟子たちが宣伝活動を行い、各地の守護職が決まっていく/第10巻の「黄泉比良坂の戦い」に向けた伏線が張られていく。
- 第9巻【松竹梅と月雪花の宣伝使の南米物語】高砂島から(黄泉比良坂の戦いのために)常世の国へ向かう宣伝使たちの物語/松竹梅の三姉妹と月雪花の三姉妹が宣伝使として旅立つ。
- 第10巻【黄泉比良坂の戦い】黄泉島(ムー大陸)を舞台に、自転倒島の正神と常世の国の邪神の決戦「黄泉比良坂の戦い」が行われる。これは太平洋戦争の予言にもなっている。
- 第11巻【大気津姫退治の物語】コーカス山の邪神・大気津姫を三五教の宣伝使集団が退治する。「大気津姫」とは贅沢飽食の権化であり、超富裕層の象徴である。中央アジアが舞台となる。
- 第12巻【天の岩戸開きの物語】第1篇から第3篇まですべて「天岩戸開」という篇題がついており、「天の岩戸開き」が様々な形で行われる。エジプトや地中海が舞台となる。
- 第13巻【フサの国の日の出別と半ダース宣伝使の物語】フサの国(現代のイラン)を舞台に、日の出別命の弟子である半ダース宣伝使が身魂磨きの旅をする/地下の岩窟の中で数々の試練に遭いながら進んで行き、最後に本守護神が現れる/半ダース宣伝使が初登場する。彼らのうち梅彦、音彦、亀彦の三人は第72巻までの重要人物である。
- 第14巻【フサの国の小鹿峠の物語】フサの国を舞台に、弥次彦・与太彦・勝彦らが身魂磨きの旅をする。小鹿峠の48ある峠を進みながら、強風に吹き飛ばされて谷底で気絶し中有界を旅するというシーンが3回繰り返される/死者の霊魂が必ず渡る「三途川」と「一途川」が登場し、死者の霊魂の行方について説明される。
- 第15巻【素尊の世界経綸が始まる】バラモン教に支配されていたメソポタミヤの「顕恩郷」が、三五教の宣伝使たちによって解放される/素尊の娘である八人乙女や、ウラナイ教の高姫と黒姫、バラモン教の鬼雲彦(大黒主)という、第72巻までの重要な役割を演じる人物たちが初登場する巻である/素尊が世界救済へと旅立つ。その経綸の本拠地として「斎苑の館」が建設される。
- 第16巻【丹後の英子姫一行の物語】第16~20巻は丹後・丹波地方が舞台となる。本巻では英子姫、悦子姫、亀彦の三人の宣伝使が、丹後地方を舞台に活躍する/バラモン教の鬼雲彦のアジトになっていた大江山からバラモン教が一掃される/ウラナイ教の高姫が冠島の「如意宝珠の玉」を盗み出し呑み込んでしまう/丹波村の平助一家の物語(前編)。バラモン教に捕まった娘・お節(節子姫)が無事に帰ってくる。
- 第17巻【丹波の悦子姫一行の物語】丹波村の平助一家の物語(後編)。平助夫婦が改心する。/悦子姫一行は鬼ケ城山のバラモン教と言霊戦を行い勝利を収める。
- 第18巻【弥仙山で玉照姫が誕生する】「錦の宮」の神柱となる玉照姫の誕生にまつわる物語/弥仙山の麓でお玉が産んだ赤ちゃんに、悦子姫が「玉照姫」と命名する/ウラナイ教の黒姫が玉照姫を奪い取ろうとたくらむが失敗する。
- 第19巻【高熊山で玉照彦が誕生する】高姫、黒姫、松姫らが三五教に改宗し、ウラナイ教が衰退する/高熊山で玉照彦が生まれ、世継王山に運ばれる。玉照彦は玉照姫と並び錦の宮の神柱となる。
- 第20巻【錦の宮の経綸が始まる】自転倒島の三五教の拠点として「錦の宮」が発足し、新しい宣伝使が育っていく/天の真浦が「不言実行」を学び、その弟の宗彦は蜈蚣姫から「黄金の玉」を取り返す。
- 第21巻【高春山のアルプス教の物語】第21~22巻は津の国(摂津)が主な舞台となる/本巻では高春山のアルプス教を舞台に、教主の鷹依姫や、玉を奪った高姫が言向け和される。まだ6歳のお初(初稚姫)が活躍する/高姫は呑み込んだ「如意宝珠の玉」「紫の玉」を吐き出し、二個の玉が錦の宮に納められる。
- 第22巻【鷹鳥山の鷹鳥姫の物語】高姫・黒姫が保管していた三つの玉が無くなってしまい、玉探しの旅が始まる/高姫は鷹鳥山に鷹鳥姫と名乗って住み込み、玉の行方を追う/三つの玉は言依別命・玉能姫・初稚姫によって、高熊山と神島に秘かに埋蔵された。
- 第23巻【瀬戸内海で玉探しをする高姫の物語】近畿地方一帯(熊野~丹波~摂津~瀬戸内海)が舞台となる/木山の里で生き別れた親子八人が再会する/高姫が瀬戸内海に出て、紛失した三つの玉を探し回る。
- 第24巻【竜宮島の玉探しの物語(前編)】第24~25巻は竜宮島(現代のオーストラリア)が舞台となる/高姫や黒姫たちが三つの玉を探すため竜宮島を訪れるが、玉は無いと思って自転倒島に帰ってしまう/後を追ってやって来た玉能姫・初稚姫一行に、諏訪の湖の玉依姫命が五つの麻邇宝珠を与えると約束する。
- 第25巻【竜宮島の玉探しの物語(後編)】前半では清公の身魂磨きの旅が描かれる/宣伝使一行が諏訪の湖の玉依姫命から五つの麻邇宝珠を受け取る。
- 第26巻【五つの麻邇宝珠が錦の宮に奉納される】竜宮島から運ばれた五つの麻邇宝珠が、綾の聖地の「錦の宮」に運ばれ奉納される/高姫・黒姫らは騙されて竹生島に玉探しに行く/本巻のほぼすべてが七五調(七音の句と五音の句を繰り返す形式)の歌で書かれている特殊な巻である。
- 第27巻【琉球の二つの玉の物語】前半は錦の宮が舞台となる。五個ある麻邇宝珠のうち四個が無くなり、それを探すため高姫たちが世界各地に旅立つ/後半は琉球が舞台となる。言依別命一行が琉球の竜神から「琉の玉」と「球の玉」を受け取る。
- 第28巻【台湾島の日楯・月鉾の物語】台湾島の三五教の教主・真道彦命の息子である日楯・月鉾の兄弟が、台湾島を乗っ取った宰相兄弟から国を取り戻す/日楯・月鉾は琉球に渡り、台湾救済の神宝を受け取って帰り、台湾島を救う。
- 第29巻【高砂島で鷹依姫と高姫が改心する物語】第29巻から第33巻の前半までは高砂島(現代の南米)が舞台となる/本巻では、鷹依姫と高姫が改心し、玉への執着を捨て去る/鷹依姫一行と高姫一行はアマゾンへ向かい、第32巻のアマゾン神業に向けて伏線が敷かれていく。
- 第30巻【高砂島の末子姫の物語/国依別の物語(前編)】テルの国(現代のチリ)が主な舞台となる/末子姫がバラモン教の石熊を改心させ、ウヅの国(現代のアルゼンチン)へ行って女王となる/言依別命と国依別が旱魃から人々を救う/巻末に「天津祝詞解」が収録されている。
- 第31巻【高砂島の国依別の物語(後編)】国依別がヒル(現代のペルー)の都で発生した大地震を「球の玉」の力で鎮める/日暮シ山のウラル教の教主・石熊などが改心し、アマゾンの神業の準備が整っていく。
- 第32巻【アマゾンの「兎の都」の物語】アマゾンに三五教の宣伝使18人が集結し、「兎の都」の兎たちを襲う怪獣モールバンドとエルバンドを言向け和す/モールバンドの手先となっていた猛獣たちも言向け和し、猛獣に対して律法を定める/素尊によって国依別と末子姫の結婚が決まる。
- 第33巻【三五の玉の神業が完了する】前半は高砂島のウヅの都が舞台となり、国依別と末子姫の結婚式が行われる/後半は自転倒島の錦の宮が舞台となる。五つの麻邇宝珠が奉納され、三五の玉の神業が完了する/高姫と黒姫が過去の人生を告白し、生き別れた子供や夫と再会する。
- 第34巻【筑紫島の黒姫の物語(前編)】第34~35巻は、黒姫が逃げた夫を探すため筑紫島(現代のアフリカ)を旅して回る物語である/黒姫は赤子を35年前に捨てたが、その子供探しの旅ともなる。
- 第35巻【筑紫島の黒姫の物語(後編)】スッポンの湖の大蛇を玉治別たちが言向け和す/黒姫は夫とは会えなかったが、35年前に捨てた子供が玉治別だと判り、再会を遂げる。
- 第36巻【シロの島の物語】シロの島(現代のセイロン島)が妖僧・竜雲に乗っ取られ、サガレン王が追放される/天の目一つの神と君子姫の協力によって国を取り戻す。
第37~72巻、入蒙記
- 第37巻【王仁三郎の青年時代の自叙伝(前編)】第37~38巻は王仁三郎の二十代後半の出来事が描かれた自伝である。大本草創期の記録でもある/本巻には主に明治31年から32年にかけての出来事が記されている/王仁三郎(当時は上田喜三郎)は「喜楽」という雅号で登場する。
- 第38巻【王仁三郎の青年時代の自叙伝(後編)】本巻には主に明治32年から34年にかけての出来事が記されている(38年頃までの出来事も少しある)。
- 第39巻【フサの国の黄金姫・清照姫と照国別の物語(前編)】バラモン教の大教主・大黒主を言向け和すため5組の言霊隊がイソ館を出発する/言霊隊の第一陣・黄金姫と清照姫母娘のストーリーと、第二陣の照国別一行のストーリーが交差しながらドラマが進んでいく/巻末に「大祓祝詞解」が収録されている。
- 第40巻【フサの国の黄金姫・清照姫と照国別の物語(後編)】大黒主はバラモン教を脅かす三五教とウラル教を征伐するためバラモン軍を出陣させる/
- 第41巻【イルナの国を黄金姫・清照姫が救う(前編)】第41~42巻は月の国七千余国の一つ「イルナの国」が舞台となる/国を乗っ取ろうとする悪徳右守カールチンを阻止するため黄金姫・清照姫母娘が活躍する/第36巻(シロの島の物語)に登場した北光神と竜雲が再び登場する。
- 第42巻【イルナの国を黄金姫・清照姫が救う(後編)】悪徳右守のカールチンが国を乗っ取ろうとするが、黄金姫・清照姫母娘の活躍で阻止される/黄金姫たちは色香を使って悪徳右守たちを撹乱する。
- 第43巻【フサの国の玉国別と治国別の物語(前編)】第43~44巻は、言霊隊の第三陣・玉国別の一行と、第四陣・治国別の一行が活躍する/本巻では「河鹿峠」「懐谷」「祠の森」が主な舞台になる/玉国別は猿に目を掻かれ右目を失明し、治国別は生き別れた弟と再会する。
- 第44巻【フサの国の玉国別と治国別の物語(後編)】本巻では「祠の森」「山口の森」「野中の森」が主な舞台になる/玉国別には「祠の森に神殿を造営せよ」と、治国別には「鬼春別の軍勢を食い止めよ」と神命が下る/最後にウラナイ教の新本山「小北山」が舞台として登場する。
- 第45巻【小北山の宗教改革(前編)】第45~46巻は小北山のウラナイ教を、松姫や夫の松彦、娘のお千代らが活躍し、宗教改革をする/本巻の最後で、教主の蠑螈別が小北山からいなくなる。
- 第46巻【小北山の宗教改革(後編)】お寅と魔我彦が改心して真の神の道に立ち返る/教主となった松姫らにより、小北山に三五教の神が鎮祭された。
- 第47巻【治国別の天国巡覧(前編)】第47~48巻は、治国別一行が八衢(中有界の別名)や天国を旅して、その様子を見聞する物語である/浮木の森のバラモン軍の陣営を訪れた治国別と竜公は、落とし穴に落ちて気絶し、幽体離脱して霊界へ行く/肉体と霊魂の関係、天国団体の様子、天人の生活、天国と霊国の違い、霊界と現界との相応の理など、霊界の情報が細かく記されている。
- 第48巻【治国別の天国巡覧(後編)】前巻から引き続き治国別一行が天国を巡覧していく。本巻では天国最奥部の第一天国、そして霊国を旅する/最後に浮木の森のバラモン軍は解散する。
- 第49巻【祠の森の神殿の物語(前編)】第49~50巻は、フサの国の祠の森に造られた三五教の神殿を舞台に、初稚姫が活躍する/神殿を乗っ取った高姫を、初稚姫は何とか言向け和そうと努力する/第33巻以来登場していなかった高姫が再登場して妄動を繰り広げる。妖幻坊の杢助と夫婦になり、以前よりも悪の度合いが増していく。初稚姫の愛犬スマートが初登場する。
- 第50巻【祠の森の神殿の物語(後編)】前巻に引き続き、祠の森を舞台に、悪事を繰り広げる高姫と、言向け和そうとする初稚姫のドラマが描かれる。
- 第51巻【曲輪城の高宮姫の物語(前編)】第51~52巻は、「小北山」や「浮木の森」を舞台に、高姫と妖幻坊の杢助が妄動を繰り広げる/妖幻坊は妖術を使い、浮木の森に「曲輪城」を出現させ、高姫は「高宮姫」と名乗り王宮生活を送る(すべて幻覚)。
- 第52巻【曲輪城の高宮姫の物語(後編)】前巻から引き続き「小北山」と「浮木の森」が舞台となる/本巻は前半で、小北山の受付の文助が八衢で改心するドラマが描かれる/曲輪城に初稚姫が現れ、高姫と妖幻坊は空を飛んで逃げるが、高姫は空から落ちて死んでしまう。
- 第53巻【ビクの国の物語(前編)】第53~54巻は、ビクの国を舞台に、治国別の一行が活躍する/本巻では、右守の反乱とバラモン軍の襲来という内憂外患に二人の姫が立ち向かう。
- 第54巻【ビクの国の物語(後編)/玉木村のテームス家の物語(前編)】本巻の前半では、前巻から引き続きビクの国が舞台となり、後半では隣接するフサの国の玉木村を舞台に、治国別一行が活躍する/ビクの国の王子アールと、玉木村の里庄(村長)の跡取り娘スミエルの、二つの結婚問題を通して、男女の結婚観が語られている/巻末に「神文」が収録されている。
- 第55巻【玉木村のテームス家の物語(後編)】前巻から引き続き、フサの国の玉木村(玉置村)を舞台に、治国別一行が活躍する/玉木村の里庄テームス家の、先祖から積み重なった霊的因縁が潔斎される。
- 第56巻【テルモン山の神館の騒動(前編)】第56~58巻前半は、テルモン山のバラモン教の神館が舞台となる/家令の息子ワックスが巻き起こした騒動を、求道居士や三千彦(玉国別の弟子)、猛犬スマートが鎮定する/本巻では、デビス姫・ケリナ姫の姉妹の危機を求道居士が救う。
- 第57巻【テルモン山の神館の騒動(中編)】テルモン山のバラモン教の神館の騒動を、三千彦が中心となって鎮定していく/デマに煽動される群集や、「悪酔怪」の活動が特徴的である。
- 第58巻【テルモン山の神館の騒動(後編)/スマの里の物語(前編)】テルモン山の神館とイヅミの国のスマの里を舞台に、玉国別の一行が活躍する/前半では神館の騒動が解決し、首謀者のワックス一味は町から追放される/本巻後半から第60巻前半までは、スマの里が主な舞台となりドラマが展開する。まず本巻では里庄バーチルが猩々島から救出される。
- 第59巻【スマの里の物語(中編)】キヨの港のチルテル館の地下岩窟に、バラモン兵・ワックス一味・玉国別一行が落ちてしまうが、初稚姫が助けに現れる/猩々島の猩々たちをアヅモス山に連れ帰る。
- 第60巻【スマの里の物語(後編)/三美歌・祝詞・神諭】前半はイヅミの国のスマの里の物語。二頭の竜王から二つの玉を受け取る/後半には「三美歌」と各種の「祝詞」と「三五神諭」が収録されている。
- 第61巻・第62巻【大本讃美歌】この二つの巻は「大本讃美歌」(上・下)という別名が付いている。神を讃える歌や、信仰生活に関する歌、綾部・亀岡の聖地を詠んだ歌、天国を詠んだ歌など、二巻で567篇の歌が収められた歌集である。
- 第63巻【聖地エルサレムへ進む七人の宣伝使(前編)】第63巻と第65巻は、聖地エルサレムへ向かって進む玉国別一行の物語である/スダルマ山、スーラヤ山、ハルセイ山の三つの山で、神の教示と試練が与えられる。
- 第64巻上・第64巻下【エルサレム物語】日本からエルサレムに宣伝に来たルートバハーの宣伝使ブラバーサの活動と、彼を恋い慕うマリヤの愛、邪教を広めるユラリ教の虎島寅子たちの妄動が描かれる/救世主の降臨ということがテーマになっており、世界大戦や世界の統一などに関する話題が多数記されている/本巻は35万年前の太古の神代の物語ではなく、これを書いた大正時代を意識した世界観になっている。
- 第65巻【聖地エルサレムへ進む七人の宣伝使(後編)】虎熊山と仙聖郷を舞台に、玉国別の一行が活躍する/最後に七人の宣伝使が聖地エルサレムに到着し、七福神の神劇を演じる。
- 第66巻【オーラ山の山賊(前編)】第66~72巻は月の国デカタン高原にあるトルマン国とタラハン国を舞台に照国別一行が活躍する/本巻は、トルマン国のオーラ山の山賊のヨリコ姫やシーゴー・玄真坊を、梅公(照国別の弟子)が言向け和す物語である。
- 第67巻【オーラ山の山賊(後編)/タラハン国の国政改革(前編)】前半はトルマン国のオーラ山の山賊を言向け和した後、ハルの湖を船で進む梅公一行の物語である/後半から次巻にかけてはタラハン国の国政改革の物語になる。
- 第68巻【タラハン国の国政改革(後編)】タラハン市に革命ののろしが上がり暴動が勃発する/最後に梅公別の活躍で国が救われる。
- 第69巻【ウヅの国とヒルの国の政治改革】ウヅの国(現代のアルゼンチン)とヒルの国(現代のペルー)で若き世子(跡継ぎ)が立ち上がり政治改革が行われる/ウヅの国司の世子・国照別がヒルの国の改革を、ヒルの国司の世子・国愛別がウヅの国の改革を行う。
- 第70巻【トルマン国の教政改革】高姫の再生である「千種の高姫」が本巻から登場し悪逆無道を繰り広げていく/トルマン国を乗っ取ろうとするキューバーや千種の高姫に対し、チウイン太子や照国別の一行が活躍して国を救う。
- 第71巻【玄真坊と千種の高姫の物語】ダリヤ姫を付け狙う玄真坊が、タラハン国の神谷村やタラハン市で悪事を重ねていく/後半で千種の高姫が玄真坊と夫婦になるが、最後に妖幻坊の杢助が現れ、玄真坊は捨てられる。
- 第72巻【スガの宮の宗教問答所】トルマン国のスガの港を舞台に、千草の高姫と妖幻坊の杢助の悪事と、それに対する照国別一行の活躍が描かれる/スガの宮の宗教問答所を千種の高姫が乗っ取るが、梅公別の作戦によって取り戻される。
- 入蒙記【蒙古入りの記録】/大正13年(1924年)2月から7月まで出口王仁三郎がモンゴルに宗教的国家の建設を志して行軍した実話を記した自叙伝。
第73~81巻
- 第73巻【太元顕津男の神の旅立ち】第73~75巻は太元顕津男の神の国土生み神生みの旅の物語である。八十柱の御樋代神が各地に一柱ずつ配置され、太元顕津男の神は旅をして御樋代神と巡り会い、御子生みをしていく/本巻では「高地秀の宮」から顕津男の神が旅立ち、「高日の宮」「玉泉郷」「玉手の宮」でそれぞれ御樋代神と出会い、御子が生まれる。
- 第74巻【真鶴の国の物語(前編)】太元顕津男の神と、生代比女の神、玉野比女の神の三柱による、国土生み神生みの物語/御樋代神ではない生代比女の神が御子を宿し、御樋代神の玉野比女の神が御子を生まずに国土生みの役になるという複雑な因縁が語られる/言霊を宣り上げて真鶴の国の国土が大きく膨らむシーンが印象的である。
- 第75巻【真鶴の国の物語(後編)/西方の国土の物語】前半では、太元顕津男の神が言霊で真鶴の国を造り固めていく/後半では、西方の国土で、曲津神の変化「スウヤトゴルの山」を帰順させるため進んでいく。
- 第76巻【朝香比女の神の旅立ち】御樋代神の朝香比女の神が、太元顕津男の神の後を追う旅の物語である/国津神に燧石を与え、火食の道が始まる。
- 第77巻【万里の島の物語】太元顕津男の神の後を追う朝香比女の神が、「魔の島」を経由し、「万里の島」に渡る/万里の島に降臨した田族比女の神は、「魔棲ケ谷」の曲津神を追い払う。最後に朝香比女の神と邂逅し、燧石を受け取る。
- 第78巻【グロスの島の物語】朝香比女の神が「グロスの島」の曲津神を追い払い、「葦原の国土」と命名する/この島の御樋代神である葦原比女の神が、天の奇現象を目撃して、天津神と国津神の地位を入れ替えるという英断を行う。
- 第79巻【水上山の艶男の物語】第79~80巻は「葭原の国土」を舞台とする国津神たちの物語である。御樋代神の朝霧比女の神が混乱を治めていく/本巻は、竜宮島に棲む人面竜身の竜神族の女神たちと、水上山に住む国津神の艶男(あでやか)の間に、愛憎のドラマが繰り広げられる。
- 第80巻【予讃の国の水奔鬼の物語】葭原の国土の「予讃の国」を舞台に、冬男・秋男の兄弟が、水奔鬼を相手に戦う/最後に朝香比女の神が上陸し、御樋代神の朝霧比女の神に燧石を与える。
- 第81巻【伊佐子の島の物語】伊佐子の島の「サールの国」と「イドムの国」の物語。サールがイドムを侵略するが、サールの王家が滅びてイドムは解放され、サールでも政治の改革が行われる。
あらすじが記された本
- 飯塚弘明『あらすじで読む霊界物語』令和元年(2019年)、文芸社
- 木庭次守『霊界物語ガイドブック』平成22年(2010年)、八幡書店
関連項目
脚注
- ↑ <wp>グランド・ホテル形式</wp>