八王八頭

八王八頭（やつおうやつがしら）とは、霊界物語に登場する神の役職名。「八王神（やつおうじん）」と「八頭神（やつがしらがみ）」のこと。

国祖が太白星の玉を祭った12の山の八王・八頭の一覧は「十二の山」を見よ。

概要

八王神は「国魂の神」であり、国の「主権者」であり、現代の国王のような役割である。八頭神は「宰相の神」であり、政治を司っていた。ただし国と言っても、この当時の国は国境によって区画された国家ではなく、国魂を中心としたものだった。

[[{{#switch:3 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第3巻 }}第2章]]{{#if:八王神の守護|「八王神の守護」}}{{#if:|頁}}{{#if:|/ }}{{#if:|- }}}}{{#switch:z2|z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=02|#default=2 }}{{#if:{{#if:| }}|&mka={{#if:| }} }}{{#if:{{#if: | }} |-{{#if: | }} }}{{#if:{{#if:| }}|#{{#if:| }} }} #で、国祖が太白星の十二個の玉を祭った世界十二ヶ所に八王八頭を任命している（→「十二の山」参照）。これが八王八頭を任命した始まりである。この「十二の玉の守護神」が八頭神である。十二柱の八王神を「十二神将」と呼ぶ。

しかし八王八頭はこの十二の山だけではなく、他の地域にも存在する。【例】「南高山を主管する八王の大島別」（南高山は十二の山ではない）

初出：[[{{#switch:1 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第1巻 }}第18章]]{{#if:霊界の情勢|「霊界の情勢」}}{{#if:|頁}}{{#if:|/ }}{{#if:|- }}}}{{#switch:z18|z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=018|#default=18 }}{{#if:{{#if:| }}|&mka={{#if:| }} }}{{#if:{{#if: | }} |-{{#if: | }} }}{{#if:{{#if:| }}|#{{#if:| }} }} #。

国祖神政時代は、各地の八王神は、天使長が統轄していたが、国祖隠退後は八王大神が統轄することとなった（後述）。

国祖神政時代は、八王神は同殿同床であった。

八王大神との関係

常世彦が称する「八王大神」という称号は、自分で勝手に称しているだけであり、国祖が定めた八王神の上位に来るというような意味は持っていない。

常世彦が八王八頭の上位に就いたのは、[[{{#switch:4 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第4巻 }}第37章]]{{#if:時節到来|「時節到来」}}{{#if:|頁}}{{#if:|/ }}{{#if:|- }}}}{{#switch:z37|z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=037|#default=37 }}{{#if:{{#if:| }}|&mka={{#if:| }} }}{{#if:{{#if: | }} |-{{#if: | }} }}{{#if:{{#if:| }}|#{{#if:| }} }} #で第6代天使長に就任してからのことである。

常世彦 (二世)が第7代天使長に就任すると、「天使長」の職名を廃して「八王大神」にするよう国祖に要求。[[{{#switch:4 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第4巻 }}第42章]]{{#if:無道の極|「無道の極」}}{{#if:|頁}}{{#if:|/ }}{{#if:|- }}}}{{#switch:z42|z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=042|#default=42 }}{{#if:{{#if:| }}|&mka={{#if:| }} }}{{#if:{{#if: | }} |-{{#if: | }} }}{{#if:{{#if:| }}|#{{#if:| }} }} #で国祖は涙を呑んでそれを許可している。

国祖隠退後は、盤古大神─八王大神　という世界支配体制の下に、各地の八王八頭が配される形になる。

八王連盟

第3巻後半から第4巻にかけて、常世彦は八王八頭の連合団体の結成を画策する。

[[{{#switch:3 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第3巻 }}第42章]]{{#if:常世会議|「常世会議」}}{{#if:|頁}}{{#if:|/ }}{{#if:|- }}}}{{#switch:z42|z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=042|#default=42 }}{{#if:{{#if:| }}|&mka={{#if:| }} }}{{#if:{{#if: | }} |-{{#if: | }} }}{{#if:{{#if:| }}|#{{#if:| }} }} #で十二の山の八王八頭のうち万寿山と天山を除く10の山の八王八頭が、八王大神の配下になる。これは「八王連盟（八王聨盟）」と呼ばれている。

しかし[[{{#switch:3 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第3巻 }}第44章]]{{#if:可賀天下|「可賀天下」}}{{#if:|頁}}{{#if:|/ }}{{#if:|- }}}}{{#switch:z44|z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=044|#default=44 }}{{#if:{{#if:| }}|&mka={{#if:| }} }}{{#if:{{#if: | }} |-{{#if: | }} }}{{#if:{{#if:| }}|#{{#if:| }} }} #で、八王大神に背いて天使長・高照姫命の配下に戻った。

[[{{#switch:4 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第4巻 }}第1章]]{{#if:常世会議|「常世会議」}}{{#if:|頁}}{{#if:|/ }}{{#if:|- }}}}{{#switch:z1|z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=01|#default=1 }}{{#if:{{#if:| }}|&mka={{#if:| }} }}{{#if:{{#if: | }} |-{{#if: | }} }}{{#if:{{#if:| }}|#{{#if:| }} }} #では「常世会議」の開催前に、再び八王八頭連合（八王八頭聯合）が作られている。（常世会議には十二の山のうち万寿山を除く11の山が参加している。しかし参加した天山の斎代彦は八王大神を批判する演説を行っているので、実質10ヶ所である）

八王廃止

国祖隠退後、常世彦がウラル彦と改称したとき、八王八頭の名称が廃止された。理由は「八頭八尾の大蛇の名と言霊上間違ひやすきを慮つたから」である。しかし従来の呼称に慣れていたため、神人らは依然として八王八頭と呼んでいた。

第5巻以降は「八王八頭」とか「八王神」「八頭神」という言葉はあまり出ない。

ヤッコス

第11巻の大気津姫退治の物語において、八王が「ヤッコス」と呼ばれている。従来の国王としての八王ではなく、巨大な富を持つ富豪が八王（ヤッコス）である。

コーカス山に大気津姫の部下のヤッコスたちが豪華な建物を建て、「顕国の宮」という宮殿を造った。酒宴に耽っているところを三五教の宣伝使たちが現れ、逃げて行った。神素盞嗚大神がこの顕国の宮に入る。

　→「ヤッコス」