鵲の橋
鵲の橋(かささぎのはし)とは、広辞苑によると「陰暦7月7日の夜、牽牛星と織女星とを会わせるため、鵲が翼を並べて天の河に渡すという想像上の橋」のことで、また「宮中の御階(みはし)」のことでもある。「橋」も「階」も「はし」と読むことから、宮中(天)に架かる橋(階)ということで平城京の階段が「鵲の橋」と呼ばれた。『新古今集』で中納言家持は「鵲の渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける」と詠んでいる。
王仁三郎は、鵲の橋とは「大極殿の階段を指したもの」で「天津日継(あまつひつぎ)天皇様の御昇降遊ばす、行幸橋(みゆきばし)と云ふ意味」だと解説している[1]。
伊都能売神諭 大正七年一二月二五日#に「日本の鳥は余程しつかりと神力が無いと、天空から蹴り落される様な事が出来いたすぞよ。鵲の橋が落ちかけるから、神が守護は致して居れど」とあるが、これは天皇がその地位から落ちかけるという意味だと解釈できる。
カササギとはカラス科の鳥でカラスよりはやや小型。日本には17世紀に朝鮮半島から持ち込まれたと言われている。