霊界物語第72巻の諸本相違点

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』

霊界物語第72巻の諸本相違点について記す。

霊界物語諸本相違点とは、霊界物語刊本の諸本(初版校定版愛善世界社版など)の本文の相違点のことである。

  • 諸本すべてをチェックしたわけではない。飯塚弘明霊界物語ネットのデータ作成の過程において気がついた相違点をピックアップしたものである。霊界物語ネットは愛善世界社版を底本にしており、主に愛善世界社版八幡書店版との相違点をピックアップしてある。全ての相違点ではなく、あくまでも気がついた点だけである。
  • 八幡書店版の本文は校定版とほぼ同じである。また、王仁DBのデータは霊界物語ネットと同じである。
  • 各諸本を次のように略す。 初…戦前の初版 再…戦前の再版(第二版のこと) 三…戦前の三版(四版以降も同様に略す) 御…聖師御校正本 普…普及版 校…校定版 修…修補版 八…八幡書店版(八幡版) 愛…愛善世界社版(愛世版) R…霊界物語ネット
  • 最も基準にすべき原典は御校正本であり、それと他の諸本を比較すべきである。また、八幡版の底本は校定版である。しかし霊界物語ネットのデータ作成の段階では御校正本や校定版が入手できなかったため、やむを得ず、八幡版や愛世版を基準にして、御校正本や校定版を比較しているかのような書き方をしている場合もある。
  • 天祥地瑞は最初から校正された状態で発刊されているため、御校正本というものは存在しない。戦前発行された初版と、戦後発行された版(再版以降)との比較になる。
  • ストーリー上の矛盾や、意味の変更を伴うような重大な相違点については 【重大】 という表示を付けた。

p50(第4章) 八島(やしま)の別(わけ)
p45 八島(やしま)の主(ぬし)
p43 初版と同じ
a039 【重大】校定版と同じ(2020/5/28までは初版と同じ)(八島別と八島主は別人。ここではイソ館の教主である八島主のことを指している)
御・初 p134(第9章) 玄真坊は口から出任せの事を云つて噂に高い薬屋の娘此(この)美人を、うまく、ちよろまかして自分に靡かせ女房に為し置かば、
p114 玄真坊は口から出任せの事を言つて噂に高い薬屋の娘をこの美人をうまく、ちよろまかして自分に靡かせ女房に為しおかば、
p644下 玄真坊は口から出任せの事を言つて噂に高い薬屋の娘、この美人をうまく、ちよろまかして自分に靡かせ女房に為しおかば、
p110 初版と同じ
a112 初版と同じ
p117 其方はよほどの才だ。
p645下 其方はよほどの才だ。 (誤字)
校定版と同じ
御・初 p133 善哉々々ダリヤ姫(略)従ひ来れと云ひ乍ら
p113 善哉善哉ダリヤ姫(略)従ひ来たれと言ひながら
p109 御校正本と同じ
御校正本と同じ

校定版では歌の中のセリフの部分にカギ括弧が挿入されている。この歌ではセリフの部分にカギ括弧が付いているが、御校正本(初版を校正した本)にはここの部分(玄真坊のセリフ)にはカギ括弧が付いていないため、校定版編者が付けたものと思われる。その方が読みやすいが、カギ括弧が無くても分かるため、付けないでおく。

p174 それが忽ち百円に変つてしまつた。
p663上 それが忽ち百円に変つてしまつた。 (誤字)
校定版と同じ
p216(第14章) 定子姫の命、築姫、言上姫とか
p181 初版と同じ
p666上 定子姫の命、築姫、言上姫とか (誤字)
p173 初版と同じ
初版と同じ
p191 を齎し命を縮め
p669上 を齎し命を縮め (誤字)
校定版と同じ
p313(第20章) 一文半銭(いちもんきなか)も金を持つて居る道理がないのだ。(「半銭」は他の巻では「生中」という文字を使っているが、ここでは「半銭」を使っている)
p262 初版と同じ
p251 初版と同じ
初版と同じ
p333(第21章) 案内もなく奥内(おくない)さして
p278 案内もなく屋内(おくない)さして
p266 初版と同じ
a206 初版と同じ(「屋内」の誤字であろうが、「奥内」でも分からなくもないので、そのままにしておく)