秋男島
秋男島(あきおじま)は、霊界物語に登場する島。紫微天界の葭原の国土にある。
概要
- 表記ゆれ:秋男の島
- 名前は第80巻第20章「復命」#だけに出るが、島が誕生したことは第16章「火の湖」#に既に記されている[1]。
- 火炎山[2]が爆発し陥落によって熱湯が吹き出て100里四方の湖が生じた。その「火の湖」の中央に浮かぶ小さな島が秋男島である。最も高い所で水面から100間ほどの高さ。[3]
主なエピソード
火炎山の爆発により、あらゆる猛獣毒蛇も、水奔鬼も、ほぼ滅亡したが、執着深く意地強い笑い婆、譏り婆、瘧婆、泣婆はかろうじて秋男島に取り付き、ここを唯一の棲処とした。噴火口に投げ込まれ白骨となった[4]秋男たち5人(秋男、松、竹、梅、桜)の霊はこの島に留まり、島の司となった。水奔鬼は笑い婆を先頭に、秋男たちを滅ぼすため、濁った言霊を吐き出す。
そこへ天の鳥船が舞い降りて、中から朝空男の神、国生男の神、冬男の精霊や、春男、夏男らが現れた。朝空男の神と国生男の神が天の数歌を奏上すると、水奔鬼たちは命からがら逃げ去り、熱湯の湖水に陥って全滅した。
春男、夏男たちは水上山に復命した。秋男たちは秋男島を住み家とし、湖中の神として、往来の船や漁夫等を守ることとなった。冬男たちは忍ケ丘に鎮まり、霊界より葭原の国土を守ることとなった。〔以上、第80巻第20章「復命」#〕