白日の下に

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』

白日の下に(はくじつのもとに)は、杭迫軍二(くいせこ ぐんじ)の著書。第二次大本事件の際、京都府警察部特高課長として大本検挙を指揮した著者が、弾圧を正当化する立場から、大本事件の真相について語る。大本弾圧は政治的・恣意的に行われたものではなく、警察の捏造でもなく、「実力で反体制を企てた」[1]大本に対して「純然たる法治国の要請にもとづいたもの」[2]だとしている。

概要

題名 白日の下に
副題 大本事件の真相
著者 杭迫軍二
発行日 昭和46年(1971年)4月10日
発行所 日刊労働通信社
頁数 445
頒価 1,500円
ISBN-13
OBN 1033
備考 著者略歴(本書奥付の著者略歴による)
明治33年(1900年)広島県に生る
大正15年(1926年)高等文官試験合格
昭和2年(1927年)内務省採用
昭和3年(1928年)中央大学法科卒。大阪を振り出しに各府県特高課長等を歴任
昭和20年(1945年)9月 東北総監部参事官を退任
富士防災株式会社役員

目次

  • p001/序   永野若松
  • p003/自序
  • 第一編
    • p015/第一章 序
      • p015/第一節 愛知から京都へ
      • p024/第二節 着任二ヵ月
      • p039/第三節 大本をめぐる世状
    • p046/第二章 なおの開教
      • p046/第一節 喪心の老婆
      • p053/第二節 宗教の始源
      • p058/第三節 宗教の普遍性
      • p064/第四節 新興宗教の発生原因
      • p072/第五節 なおの開教
    • p082/第三章 開祖なお
      • p082/第一節 金光教から独立
      • p088/第二節 上田喜三郎の登場
      • p102/第三節 雌伏の王仁三郎
      • p111/第四節 宗主権の交代
      • p118/第五節 大本教の誕生
    • p124/第四章 精密調査
      • p124/第一節 前奏の再考
      • p129/第二節 中村古峡博士を訪ねる
      • p133/第三節 山中別邸の忘年会
      • p138/第四節 膳所(ぜぜ)の日々
    • p148/第五章 前期発展時代
      • p148/第一節 沿革的分類
      • p150/第二節 時代的背景
      • p155/第三節 布教戦術
      • p163/第四節 教義の草稿
      • p170/第五節 王仁三郎の素描
      • p173/第六節 筆先の改作
      • p177/第七節 知識人の参画
      • p182/第八節 前期の景観(開祖なおの死去)
    • p186/第六章 第一次事件
      • p186/第一節 社会的批判
      • p188/第二節 警察の調査
      • p194/第三節 警告
      • p196/第四節 検挙
      • p202/第五節 裁判の経過
      • p214/第六節 事件の影響
      • p219/第七節 事件の回顧
  • 第二編
    • p227/第一章 後期発展時代
      • p227/第一節 発展の素因(霊界物語)
      • p236/第二節 競合的原因
      • p240/第三節 人類愛善会
      • p243/第四節 青年部組織
      • p252/第五節 昭和神聖会
      • p267/第六節 教勢の現況
    • p271/第二章 大本の教理
      • p271/第一節 序(神話と政治)
      • p273/第二節 大本神話の出所
      • p278/第三節 みろく神政の意義
      • p285/第四節 みろく神政の構造(総説)
      • p292/第五節 みろく神政の構造(細説A)
      • p301/第六節 みろく神政の構造(細説B)
      • p314/第七節 統治の担当者王仁三郎
      • p323/第八節 教理の補強
      • p339/第九節 開教宣言
      • p342/第十節 信徒の反応
    • p349/第三章 白日の下に
      • p349/第一節 共同調査
      • p354/第二節 犯罪容疑の事実
      • p371/第三節 断案
      • p382/第四節 決行
      • p389/第五節 決着
    • p400/第四章 裁判の経過
      • p400/第一節 予審
      • p404/第二節 第一審
      • p408/第三節 第二審
      • p439/第四節 上告審
    • p441/第五章 むすび
  • p444/主要引用・参考文献

関連項目

  • 永野若松:当時、内務省警保局事務官兼警務官であり、第二次大本事件を担当した。

脚注

  1. 本書p3
  2. 本書p4