十四夜
十四夜(いざよい)(旧仮名遣い:いざよひ)は、霊界物語に登場する用語。旧暦の14日のこと。
一般に「いざよい」は「十六夜」のことだが、霊界物語では「十四夜」に「いざよい」とルビが振られている。
霊界物語に「十四夜」という言葉は8回出るが、ルビが振られている7回全てが「いざよい」である。【例】「十四夜の月は東天に輝き始めぬ」[1]
「十四日」に「いざよい」とルビが振られているものが1回だけある。[2]
「十六夜」のルビは「のちのよ」である。→「十六夜」
次は霊界物語以外で「十四夜」に「いざよい」とフリガナが振られている例。
- 『真如の光』昭和3年(1928年)1月25日号「歌日記(六〇)」p.6:台湾巡教の帰途、昭和3年1月6日(旧12月14日)、奄美大島の赤木名に立ち寄った。
- 碧瑠璃(へきるり)の澄みきる空に十四夜(いざよひ)の月冴え渡る赤木名(あかきな)の里
- 十四夜(いざよひ)の洗へる如き月影の藁屋の棟に上る清しさ
- 「いろは歌」に出る「十四夜」も「いざよい」になっている。[3]
参考情報
国語辞書によると、「さき(先、前)」や「あと(後)」という言葉はどちらも、時間的に未来のことを指す場合もあるし、また過去のことを指す場合もある。例えば広辞苑(第五版)の「さき【先・前】」の説明として「①㋓前途。将来」「③㋑以前。むかし」とある。同じく広辞苑の「あと【後】」の説明として「②時間的な後」「③時間的な前。今から振り返って認められる時。以前」とある。これは時間の捉え方によって過去と未来のどちらが先か後かが変わって来るからだと思われる。現在からまだ時間が進んで行く未来を見つめれば、未来が「先」となるし、現在から過去を振り返り時間を年表として捉えれば年表の最初の方(つまり過去)が「先」となる。
霊界物語にも「先月」という言葉に「あとつき」とか「あとげつ」とフリガナを付けている場合がある(次の2ヶ所)。どちらも意味としては前の月のことである。
脚注
外部リンク
- <wp>十六夜</wp>
- <wp>十六夜日記</wp>
- <kb>十六夜の月</kb>
- 十六夜 - 語源由来辞典