六公 (小山村)

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』

この項目では、小山村の六公について説明しています。その他の六公については「六公 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

六公(ろくこう)は、霊界物語に登場する人物。ウラル教から三五教に改宗し、弥次彦・与太彦勝彦らと行動を共にし、最後に小山村お竹と復縁する。

概要

主なエピソード

音彦半ダース宣伝使の1人)と弥次彦・与太彦の3人は、ウラル教の大目付役・鷹掴の源五郎が率いる50人[2]の捕手たちに取り囲まれ、逃げ出した。この捕手の中に六公がいる。これが初めて登場するシーンである。〔第13巻第24章大活躍#

半ダース宣伝使(音彦以外の5人)が小鹿峠で4人の捕手に遭遇する。その中に六公がいる。半ダース宣伝使が元はウラル教の宣伝使だったことを聞き、六公も三五教に帰順することを決心した。〔第14巻第3章鷹彦還元#

六公は弥次彦・与太彦と一緒に、小鹿峠を越えてコーカス山に向かうことになった。〔第14巻第4章馬詈#

小鹿峠の岩窟の中に、ウラル教によって囚われていた勝彦(三五教の宣伝使)を救い出す。〔第14巻第6章楽隠居#

十八番坂の上で暴風に吹かれて、弥次彦と勝彦が谷間に吹き飛ばされてしまう(弥次彦と勝彦は中有界を旅する)。与太彦と六公は、谷間に下りて、松の上に落ちていた弥次彦と勝彦を助け出した。〔第14巻第7章難風#第9章空中滑走#

一行4人は山田村の松屋という茶屋に入ると、そこの下女・お竹小山村鶴助お亀の娘[3])と六公は互いの顔を見ると、なぜか二人とも逃げ出してしまった。〔第14巻第10章牡丹餅#

3人は茂みに隠れていた六公を見つけ出す。一行4人は小山村に入り、盲目の婆の家に泊まることになった。その婆の娘がお竹であり、婆の話から六公がお竹の元・夫だったことが判る。六公は酒を喰らい博奕を打ち、女遊びもするダメ亭主だった。お竹は逃げ出して実家に帰った後、松屋で奉公していたのだった[4]。お竹は六公以前に離婚歴があり、三五教には「夫婦は二世」という教えがあるため、三度目の夫は許されない。六公はすでに改心していたので、宣伝使の勧めで二人は復縁することになった。〔第14巻第12章復縁談#

一行4人は小鹿峠の二十三坂で幽斎を行うが、邪神に憑かれて発動してしまい、日の出別半ダース宣伝使らによって救われる。二十五番峠の上で、再び暴風に遭い、4人とも吹き飛ばされて谷間に落ちてしまった。〔第14巻第13章山上幽斎#

4人は中有界を旅し、一途川の婆に遭遇する。〔第14巻第14章一途川#第15章丸木橋#

一行4人はコーカス山を参拝し、小山村に帰って来た。六公とお竹が婚礼の式を挙げ、復縁した。〔第14巻第16章返り咲#

脚注

  1. 第14巻第3章鷹彦還元#:(六公のセリフ)「オイオイ皆の奴、小頭の六サンが帰順したのだから」
  2. 第13巻第24章大活躍#:「斯かる所へ人馬の物音ザワザワと、数十人の黒い影、三人の前に迫り来たる」、源五郎のセリフ「向うは僅に三人、五十人も居ながら、取り逃すとは不届きな奴だ」
  3. 第14巻第16章返り咲#:「小山村のお竹の生家は春の屋と謂ふ。爺サンの名は鶴助、婆サンはお亀、息子の名は松公、女房はお梅と謂ふ」
  4. 第14巻第12章復縁談#:(婆=お亀のセリフ)「一旦嫁いた亭主が俄にウラル教の捕手の役人になり、酒を喰ふ賭博を打つ、女にはづぼる、どうにも斯うにも仕方が無い男だ。そこで私の娘のお竹と云ふのを嫁にやつてあつたけれども、お竹は三五教の信者なり、何時も家内がゴテゴテして到頭夜中に逃出して帰つて来よつたのだ。何程勤めてもアンナ極道亭主の所へは仮令死んでも帰らぬと云ふて頑張るものだから、仕方無しに十九番坂の麓の山田村の松屋といふ家へ奉公にやつたのだ」