兇党界
兇党界(きょうとうかい)(凶党界)は、精霊界(中有界)の一部。「妖魅界(ようみかい)」「兇徒界(きょうとかい)」「兇霊界(きょうれいかい)」とも呼ぶ。
- 精霊界には「肉体的精霊」(兇霊)が団体を作って、現界人を邪道に導こうとしている。彼らは地獄界ではなく兇党界と呼ばれる世界を構成している。人間にたとえれば「不浪の徒」。山の入口や川の堤や池の畔、墓場の付近などに群居して、妄想する人の虚を突き、その人が持っている欲望に付け入って、体内に入ってくる。この肉体的精霊は人間の想念と和合せずに、その体内に侵入し、体の諸器官を占有して、口を用いて語り、手足を使って動く。[1]
- 霊界物語第50巻以降に登場する妖幻坊は、兇党界の兇霊である。
- 心霊現象のうち物理的なもの(何かのモノを動かしたりするような現象)は、兇党界の兇霊の働きである。兇霊は足や背中から肉体に入り込む(善霊は眉間から入る)。[2]
- 日本における兇党界の頭は山本五郎衛門といい、筑波山に本拠地がある。彼が最後に人間としてこの世に姿を現わしたのは1770~80年頃[3]である。[4]
- 世界的な兇党界のボスは大黒主である。[5]