エル・キル
この項目では、第40巻に登場するエルについて説明しています。その他のエルについては「エル (曖昧さ回避)」をご覧ください。
エルとキルは、霊界物語に登場する人物。バラモン教の兵士。カル(ランチ将軍の部下)の部下。
第40巻第18章「沼の月」#と第19章「月会」#だけに登場する。葵の沼を走って来て、黄金姫・清照姫一行にバッタリ出会い、再び葵の沼を走って南へ逃げ去った8人の中にエルとキルがいる(8人の中で名前が記されているのはこの二人だけ)〔第40巻第18章「沼の月」#〕。8人は今度は照国別一行に遭遇し、沼を東の方へ逃げて行く〔第40巻第19章「月会」#〕。
二人の名前は記されていないが、第40巻第10章「衝突」#と第11章「三途館」#にも登場する。
- 玉山峠の登り口(南坂[1])において、レーブ(黄金姫・清照姫の従者)と対峙したカルの一隊の中に二人もいた。レーブに投げ飛ばされ谷川に落ちた[2]。
- 二人は気絶して中有界へ行く。一途川で赤黒の鬼に引かれて枯野ケ原に連れて行かれた8人[3]の中に二人もいた(レーブとカルはその後第40巻第13章「試の果実」#で女神に試される)。
- 第10~11章に二人の名前は記されていないが、第40巻第18章「沼の月」#でエルは回顧して──谷底に落ちた後、気絶して一途の川で鬼に引かれて困っているところへ三五教の宣伝使が現れて助けてくれた──ということを語っている[1]。
関連項目
エルとキルの二人に直接関係の無い話だが、第28巻で日楯・月鉾一行が、台湾島の「キールの港」(キルの港)と、球の島の「エルの港」の間を船で往復する〔第28巻第12章「サワラの都」#、第28巻第18章「天下泰平」#〕。エルとキルという名前の組み合わせになっている。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 第40巻第18章「沼の月」#:エルのセリフ「蜈蚣姫、小糸姫の両人に、テツキリと玉山峠の南坂で出会し、カルの大将の命令で、遮二無二攻めかけた所、苦もなく谷底へ取つてほられ、気絶して一途の川まで鬼に引きゆかれ困つてゐる所へ、三五教の宣伝使がやつて来やがつて、何とも知れぬ甘露水を呑ませて呉れやがつたと思へば、谷底にブツ倒れて夢を見てゐたのであつた」
- ↑ 第40巻第10章「衝突」#:「レーブは道の真中に立ちはだかり、第一着にカルの首筋を掴んで谷底目がけて投げつけた。又来る奴を引掴み十人ばかりも谷川目蒐けて投げつくる」
- ↑ 第40巻第11章「三途館」#:「八人の亡者はシホシホと赤黒の鬼に引かれて茫々たる枯野ケ原の彼方に消え去つた」