お里
お里(おさと)は、霊界物語に登場する人物。2人いる。
- 第33巻第21章「峯の雲」#の高山彦の回顧歌に出る「お里」は、高山彦の昔の恋人。高山彦は青年時代にお里と二人でアーメニヤからフサの国へ駆け落ちした。その途中、新井峠で谷に架かった丸木橋から足を踏み外して谷底へ転落。高山彦は杣人に助けられたが、お里は行方不明。柏井川の橋の袂で、お里によく似た女(黒姫)に出会う。二人は恋に落ちて傍らの林の中で愛を紡ぐが、人の足音に気づいて別れて逃げ出す。それから高山彦はお里を探して旅をするが見つからなかった。
- 第44巻・第45巻でお寅の会話中に出る「お里」は、お寅の娘、長女。お菊の姉。お里が野良仕事に出たとき、万公が野倒しをして、夫婦気取りで一年ばかり暮らしていた。お里は難産の挙げ句に死んでしまい、万公はどこかに逃げてしまった。初出:第44巻第18章「一本橋」#。