皇道の栞
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皇道の栞(こうどうのしおり)は、天声社の出版物。皇道の普及と徹底を図るため有留弘泰が編纂した。内容の大半は出口王仁三郎の著述をもとに編纂したものであり、巻末で昭和青年会の活動が紹介されている。
概要
題名 | 皇道の栞 |
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編者 | 有留弘泰 |
発行日 | 昭和8年(1933年)8月3日 初版 昭和8年(1933年)11月13日 再版 昭和9年(1934年)3月15日 三版 昭和9年(1934年)6月1日 四版 |
発行所 | 天声社 |
頁数 | 533(再版~四版) |
定価 | 45銭(再版~四版) |
OBN | 1214 |
備考 | 初版(p.509)には昭和青年会歌の楽譜が掲載されているが、再版以降には掲載されていない。 |
はしがき
「はしがき」に本書編纂の意図が示されている。
一、孤立日本の大禍を転じて、日本の世界統一の大福と為す所謂転禍為福の原動力は挙国皇道精神の徹底によつて生ずる。これ本書が編纂された所以である。
一、国体闡明、皇威宣揚、愛国、国防等の諸運動の大成亦皇道の徹底によつて始めて点睛を得る。諸運動の栞となし、講演の資料となし、修養の伴侶たらしむる事も亦本書の大なる使命の一である。
一、皇道の推拡は皇国民悉くの担うて起つべき大使命であり、皇道立国によつて皇道世界を樹立する事は国家の先覚と中堅の最大の急務である。軍人、官吏、青年、愛国団体、青年、消防、各種国防団体、婦人会等に本書を推奨する所以も亦此に存する。
一、時は超非常に属し安逸偸安を許さない。書斎に籠つて悠々研究の時機ではない。劇務の間隙に、勤め先への往復に、野外、工場、戦場の休息時間に、皇国の使命、皇国民の責務を本書によつて覚悟しつつ世界経綸の実を挙げねばならない。これ本書が頑丈な防水の表紙を有するポケツト用小冊子として編纂された所以である。
一、本書は之を前後両篇に分つ。前篇は先づ従来の誤れる一切を清算し、輝ける国体の精華に帰らしむるのが主眼であり、後篇は更に皇道を組織的に説いて実際運動に及ぼすを目的としてゐる。{{#if:『皇道の栞』「はしがき」より|出典:『皇道の栞』「はしがき」より
}}目次
(四版の目次)
- p001/自序 (有留弘泰)
- p007/はしがき
- p025/緒言
- p025/一、皇道・王道・覇道
- p033/二、皇道の宣布遵奉
前篇
- p001/第一章 皇祖皇宗の御遺訓
- p004/一、天壌無窮の神勅
- p005/二、天祖の神勅
- p006/三、神武天皇奠都の詔勅
- p007/四、崇神天皇の詔
- p007/五、雄略天皇の詔
- p008/六、明治天皇御宸翰
- p010/七、五箇条の御誓文
- p011/八、祭政一致の詔
- p012/九、神教宣布の詔勅
- p012/一〇、徴兵の詔
- p013/一一、軍人勅諭
- p020/一二、憲法発布の御告文
- p021/一三、憲法発布の詔勅
- p024/一四、教育勅語
- p025/一五、戊申詔書
- p026/一六、勅語(在郷軍人)
- p026/一七、皇太子殿下御令旨
- p027/一八、国民精神作興ニ関スル詔書
- p029/一九、勅語(践祚朝見後)
- p031/二〇、勅語(御即位)
- p032/二一、詔書(聯盟離脱)
- p035/二二、光格天皇御製
- p036/二三、明治天皇御製
- p037/二四、延喜式祝詞
- p039/第二章 大国難来
- p039/一、皇国の外患内憂
- p046/二、孤立日本の実相
- p052/(一)白人第一主義
- p058/(二)猶太民族の世界征服運動
- p067/第三章 大日本は神国なり
- p069/一、皇国の神蹟(其一)
- p070/(一)建国の瑞徴
- p072/(二)宇佐八幡の神勅
- p074/(三)伊勢の神風
- p076/(四)神蹟は厳として存す
- p080/(五)三韓征伐の神蹟
- p085/二、皇国の神蹟(其二)
- p085/(一)古今東西未曾有の大神懸
- p086/(二)日本海海戦の神蹟
- p089/(三)皇道大本筆先と霊界物語
- p091/三、隣邦の神蹟
- p091/道院の神示『扶乩』
- p095/四、神霊に目醒めよ
- p069/一、皇国の神蹟(其一)
- p101/第四章 皇国の大使命
- p102/一、肇国の宏遠
- p108/日本は世界の頭脳
- p111/二、樹徳の深厚
- p114/三、国体の精華
- p119/四、日本の世界統一
- p120/(一)聖勅と神啓の示す世界統一
- p125/(二)外人の見たる日本の世界統一
- p126/『告日本国』
- p132/天照大神の世界統一
- p132/日本の正義と世界平和
- p133/米国大統領の日本国体讃美
- p134/燃え立つ神の日本
- p135/世界平和の建設者
- p135/世界の盟主日本
- p102/一、肇国の宏遠
- p137/第五章 皇威宣揚
- p138/一、和光同塵の日本
- p149/二、大義名分
- p157/三、皇国の三大忠臣
- p157/(一)妖僧肝胆寒し
- p160/(二)天神護国
- p165/(三)誠忠貫天
- p173/第六章 昭和維新
- p174/一、昭和維新の舞台と事業
- p177/二、皇軍と皇道宣布と愛善
- p178/三、明治維新の決算
- p182/四、維新と青年の意気
- p189/五、政治維新
- p190/(一)政党政治
- p192/(二)神政
- p196/六、思想維新
- p201/七、神本主義と民本主義
- p209/第七章 皇軍
- p210/一、皇軍の神聖─付読法
- p215/二、皇軍の偉績
- p217/三、平和の保障
- p219/四、認識不足
- p222/五、皇軍に学べ
- p225/第八章 神軍(人類愛善運動)
- p225/一、皇軍と神軍
- p227/二、人類愛善運動主旨
- p230/三、思想戦と愛善
- p233/四、愛善の力
- p234/五、大亜細亜主義と愛善
- p238/六、世界統一と愛善運動
後編
- p241/第一章 皇道大本三大学則
- p245/一、天地の真象──真神の体
- p246/二、万有の運化──真神の力
- p248/三、活物の心性──真神の霊魂
- p253/第二章 皇道大本教旨
- p254/一、神は万物普遍の霊
- p257/二、人は天地経綸の司宰者
- p260/三、神人合一
- p265/第三章 皇道大本四大綱領
- p266/一、祭──惟神の大道
- p266/(一)祭政一致
- p267/(二)祭の本義
- p268/(三)天国政治
- p269/(四)祭政一致の衰微と復活の気運
- p271/(五)綱紀の緊粛と祭政一致
- p272/(六)祭政一致の区分
- p275/(七)顕斎と幽斎
- p275/(八)祈願の透徹
- p277/(九)大本皇大神の奉斎
- p278/(一〇)祖霊祭祀
- p280/(一一)守護神の奉斎
- p281/二、教──天授の真理
- p282/(一)悪魔の策謀
- p284/(二)人の神性
- p286/(三)教の本義
- p287/(四)神儒仏耶の同根同目的
- p288/(五)皇道大本・教の権威
- p290/(六)皇道の尊厳
- p292/(七)世界最高の教──皇道
- p294/三、慣──天人道の常
- p295/(一)天人道の常
- p297/(二)人の慣
- p298/(三)五倫五常
- p299/(四)習慣と慣性
- p300/(五)人間以外の慣性
- p310/四、造──適宜の事務
- p302/(一)天職と職業
- p324/(二)万物の慣
- p305/(三)職業の高下と尊卑
- p306/(四)職業の堕落と経済界の行詰
- p307/(五)神聖なる職業
- p266/一、祭──惟神の大道
- p311/第四章 皇道大本四大主義
- p312/一、清潔主義──心身修祓の大道
- p314/(一)大潔斎──大祓ひ
- p315/(二)中潔斎
- p316/(三)小潔斎
- p318/(四)みろくの世
- p319/二、進展主義──社会改善の大道
- p319/(一)進展は宇宙の法則
- p321/(二)隠遁厭世は迷
- p323/(三)霊体両面の改善
- p325/(四)刹那の誓
- p326/(五)生ける神となる道
- p329/(六)皇国の国是
- p330/(七)勇気と忍耐
- p332/三、楽天主義──天地惟神の大道
- p335/(一)神第一の刹那主義
- p335/(二)神に任せ切つた強味
- p338/(三)悪楽天主義
- p338/(四)惟神中毒
- p339/(五)人事を尽して天命を待つ
- p340/(六)祈り・邁進・反省
- p341/(七)内流享受
- p342/(八)苦楽一如
- p343/(九)生死一如
- p345/(一〇)笑顔の世界
- p347/(一一)天国は昇り易く地獄は落ち難し
- p348/四、統一主義──上下一致の大道
- p348/(一)中心帰向主義
- p352/(二)天皇中心
- p354/(三)上下一致の大道
- p356/(四)日本の世界統一
- p357/(五)皇道の復活
- p359/(六)悪平等・悪自由
- p361/(七)真の統一和合
- p312/一、清潔主義──心身修祓の大道
- p363/第五章 皇道大本神諭抄録
- p365/一、神洲・神民の天職使命
- p378/二、悪神の経綸
- p396/三、獅子身中の虫
- p401/四、夫婦相和
- p405/五、奉仕の栞
- p423/第六章 祝詞集
- p424/一、大本祝詞
- p428/二、感謝
- p431/三、祈願
- p433/四、天津祝詞
- p434/五、神言
- p436/六、祖先拝詞
- p437/七、各家大神月次祭祝詞
- p438/八、支部大神月次祭祝詞
- p439/九、新年祭祝詞
- p440/一〇、天長節祭祝詞
- p441/一一、紀元節遙拝祭
- p441/一二、春秋皇霊祭遙拝祭祝詞
- p441/一三、昭和青年会支部発会式祝詞
- p443/第七章 神文
- p453/第八章 昭和青年会
- p455/一、昭和青年会員の使命
- p456/(一)皇道の本義
- p459/(二)人類愛善の大精神
- p463/(三)昭和の大神業
- p466/(四)昭和維新
- p469/二、昭和青年会各機関の任務
- p469/(一)統務
- p470/(二)編集部
- p471/(三)遊説部
- p472/(四)航空部
- p474/(五)訓練部
- p475/(六)騎乗部
- p476/(七)聖楽部
- p476/三、文章報国
- p478/四、昭和坤生会
- p481/五、大日本武道宣揚会
- p455/一、昭和青年会員の使命
- p485/第九章 芸術宗教
- p485/一、惟神の大道 三六首
- p489/二、皇道大本 三六首
- p492/三、昭和青年 五〇首
- p497/四、人類愛善 五〇首
- p502/五、神言霊動 三五首
- p507/第一〇章 会歌集
- p508/一、昭和青年会歌
- p509/二、皇道大本基本宣伝歌
- p511/三、昭和青年進軍歌
- p512/四、昭和青年愛国歌
- p515/五、昭和坤生会歌
- p516/六、帝国在郷軍人会歌
- p518/七、帝国青年の歌
- p521/第一一章 皇道大本信条
- p525/結言