水火の祝詞

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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「水火の祝詞」の原稿。

水火の祝詞(すいかののりと?)とは、出口王仁三郎が自筆で書いた天祥地瑞の原稿で、実際にはどの巻にも収録されなかった文章である。

〔本項は『綾の機』第84号(1989年8月発行)掲載「霊界物語「原原稿」通覧」4頁・16~18頁に基づいて作成した〕

概要

  • 6枚の原稿用紙に書かれてある。
  • 内容は、葭原比女の神が鋭敏鳴出の神の大前に奏上した「奉火の祝詞」と「奉水の祝詞」である。「水火の祝詞」という文言は書かれていないが、二つの祝詞を併せて便宜上「水火の祝詞」と呼ばれているようである。
  • この原稿がなぜ採用されなかったのかは分かっていない。内容的には、鋭敏鳴出の神が登場する第78巻に対応する。しかし霊界物語に「葦原比女の神」は登場するが「葭原比女の神」は登場しない。「葦(あし)」を「葭(よし)」に誤記したか? それとも全くの別人か? 第78巻は「葦原の国土」が舞台となるが、第79巻以降では「葭原の国土」が舞台となるので、そこに「葭原比女の神」を登場させたかったのか?

本文

下にその本文を掲載する。これは王仁三郎が書いたものだが、霊界物語に収録されなかったという点において、霊界物語のような教典と同等に扱うことは出来ない。ただの資料である。

  • 原稿には句読点はほとんど付いておらず、一字空白で文が書き連ねてある。
  • フリガナもほとんど付いていない。

葭原比女の神は大前に祈願し玉ふ

  奉火の祝詞

掛巻も畏こき鋭敏鳴出神[1]の大前に謹みて神の任さしの御火を奉らむとする様に𪫧怜に審美に聞召せと白す 抑々火には天津の火 国津の火 誠の火なもある 即ち此の火を以て 天津罪 国津罪千万の罪を焼き亡ぼし 八百万の汚穢を焼き尽し 高天原の紫微天界を照らし奉り 底津岩根を隈なく照し明らしめて 葭原の中津国を光らしまた肝向ふ心の闇を輝らし 惟神真道幸ひ得て 天之峰火男神[2]の御許に復奏申すべく守らせ給へと鹿児自物膝折り伏せ鵜自物首恨つきぬきて畏こみ敬まひも祈まつらくと白す

次に 奉水の祝詞を奏上さる

掛巻も綾に尊き鋭敏鳴出の大神の御前に謹み敬ひも白さく 天津水 地津水 誠の水の三つの神宝を以て天津罪 国津罪 千万の罪穢を洗ひ消め洗ひ澄し 洗ひ去りて 村肝の心の内に燃ゆる火を打ち消し此の水の栄ゆる如く 栄えの幸を得て天之峰火男の神の御許に復命奏さしめ給へ 今此の時に洗い消めずばまた何の時に清め澄ま志得ベき 速に御魂天降り坐して 我祈る正しき誠の願言を御心も平けく あらけく聞召せと白す

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出典:
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関連項目

脚注

  1. 「天之峰火男の神」が消され「鋭敏鳴出神」に訂正されている。
  2. 「高鉾神神鉾神」が消され「天之峰火男神」に訂正されている。