最後の特高警察
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最後の特高警察(さいごのとっこうけいさつ)は、銅銀松雄(どうぎん まつお)の著書。特高警察官としての人生を回顧して書いた、ドキュメンタリータッチの自叙小説。著者は第二次大本事件の際、京都府警察部特高課の警察官として大本弾圧に関わったが、しかし出口宇知麿の出身高校の後輩として大本に好意的に接していた。本書の前半は大本事件を回顧している。
『中外日報』に昭和44年(1969年)2月から45年7月まで、ドキュメンタリー「宗教特高」として連載した作品と、45年8月に夕刊京都新聞に終戦二十五周年記念のドキュメンタリー「最後の特高」として連載した作品の二篇を合わせて単行本にしたものである。
概要
題名 | 最後の特高警察 |
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著者 | 銅銀松雄 |
発行日 | 昭和48年(1973年)2月1日 |
発行所 | 白川書院 |
頁数 | 425 |
定価 | 950円 |
ISBN-13 | |
OBN | 1824 |
備考 | 著者略歴(本書p425の著者略歴による) 明治40年(1907年)愛媛県西宇和郡瀬戸町三机で生まれる。昭和6年(1931年)8月、京都府警察官を拝命。昭和20年(1945年)10月、特高警察に在籍していたためGHQの命令で公職追放される。昭和26年(1951年)追放解除。昭和30年(1955年)3月、再び京都府警察官となる。昭和38年(1963年)4月、定年退職。 |
目次
- 第一部 宗教特高
- 一、大本事件
- p14/暁の急襲
- p28/妍を競う?〝新聞裁判〟
- p41/矢野ケ丘に草萌えて
- p64/拷問
- p79/〝二代さん〟
- p137/教育者と教育家
- p154/〝二代さん〟の昇天
- p158/あざやかな交替劇
- p162/わたしの大本観
- 二、ある敵国人
- p168/戦時中のデントン・ハウス
- p183/熊(強制送還命令書)を撃つ
- p219/〝讃美歌〟やまじこえて
- p241/巨星昇天
- p252/影も消ゆ
- 三、戦時下の法城
- p258/坊主が英霊を侮辱と訴える老人
- p266/坊さんのブタ箱入り
- p274/武田香龍師
- p281/現世利益
- p290/〝肉入雑炊〟
- p299/お仏飯もままならぬ
- p309/ヤミ米貴賓室をまかり通る
- p314/大谷瑩潤御連枝
- p327/寺宝〝あれ〟とは何であるか?
- p348/教行信証
- 一、大本事件
- 第二部 最後の特高
- 終戦─その前夜
- p356/射程距離
- p369/ブラブラ非国民
- p373/熱祷
- p386/ご禁制品
- p400/炭とサーベル
- p403/戦中多忙
- p408/声なき声
- p412/その前夜
- p422/あとがき
- 終戦─その前夜