被面布

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』

被面布(ひめんぷ)は、霊界物語三五教宣伝使が顔に被る布のこと。

概要

  • 天界では上位の階層に行くほど神の霊光が強くなるため、霊格の低い天人は目が眩んで何も見えなくなってしまう。それを防ぐために天界旅行に行く際には被面布を被って霊光を和らげる。第47~48巻の治国別の天国巡覧の物語でも要所要所で被面布を被っている。
    • 第47巻天国巡覧で、治国別竜公第三天国から第二天国へ上る時に、木花姫命が次のように述べて、治国別に被面布を与えている。〈中間天国の天人の証覚や智慧及び愛と信は、下層の天国に住む天人に比ぶれば、万倍の光明が備はつて居ります。それ故此天国より一万倍の愛の善と信の真、智慧証覚を備へなくては、仮令天国へ無理に上るとも、眼くらみ、頭痛甚だしく、力衰へ、殆ど自分の生死の程も分らない様になるものですよ〉[1]
  • また地上界にいるときでも、宣伝使は紫、青、赤、白、黄、黒など色とりどりの被面布を被っており、被り物(宣伝使帽)と共に宣伝使のシンボルになっている。
  • 初出:第5巻第25章姫神の宣示#天教山木花姫命は神々を集め、天眼鏡と一緒に、紫、青、赤、白、黄、黒などの被面布を渡した。そのとき「いま現幽二界に出で致りて神言を伝へむとするときは、必ずこの被面布を用ゐたまへ、しかし神界は此限りに非ず」と命じている。
  • その直前の第5巻第24章天の浮橋#で、瑞月(王仁三郎)に国姫神から黒布(こくふ)が与えられるが、これも一種の被面布と考えることが出来る。ただし、この黒布を通して猛獣狐狸の群を眺めると人間の姿として見える(肉体は人間だが、霊性は野獣だということ)布であり、霊光が和らぐという効果ではない。

脚注