荒井峠

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』

荒井峠(あらいとうげ)は、霊界物語に登場する峠。筑紫島熊襲の国火の国の境にある。

概要

  • 正式な名は「御代ケ岳」というが、「荒井ケ岳」または「荒井峠」と呼ばれる場合の方が多い[1]
  • 初出:第35巻序文#(荒井峠)、第17章霧の海#(荒井ケ岳、荒井峠)
  • 第35巻だけに出る。
  • 荒井峠の頂上から、西に花見ケ岳(火の国の都の西に聳える山)が見え、東に火の国ケ岳が見え、少し北に向日山が見え、ずっと北に白山峠が見える。
  • 正しくは「御代ケ岳」だが、いつも山賊が出て荒っぽいことをするので「荒井峠」という綽名がついた。別名「生首峠」とも呼び、この峠には生首が絶えたことがないという危険区域。[2]

主なエピソード

第35巻第17~20章で、荒井峠が舞台となる。

黒姫は、徳公久公を連れて、荒井峠を越え、熊襲の国から火の国の都に向かおうとしていた。頂上で休憩をしていると、男5人女1人の6人連れが登って来る。お互いに相手を山賊だと思い警戒し、会話が噛み合わない。徳公・久公が自分らを山賊のように見せかけていたが、黒姫が冗談を言うのをやめなさい、震えているではないか、と戒めたので、お互いに山賊でないことが分かり安心する。〔第35巻第17章霧の海#

黒姫一行3人は述懐を歌いながら荒井峠の西坂を下って行く。〔第35巻第18章山下り#

坂道がやや緩やかになった所で、清水で喉を潤していると、一人の男(常助)が現れ、女房(お常)の出産を助けてくれと頼む。黒姫が安産祈願をすると、なんと4人も子供が産まれた。実は彼らは狐だった。3人は荒井峠を西へ下って行く。〔第35巻第19章狐の出産#

3人は歩きながら述懐を歌う。久公は黒姫が狐の赤子を取り上げたため黒姫は銀毛八尾の狐ではないかと疑心暗鬼になっていたが、黒姫は「たとえ畜生でも助けてやるのが神の道」と歌って説いた。〔第35巻第20章疑心暗狐#

脚注

  1. 使用回数は、荒井峠10回、荒井の峠1回、荒井ケ岳9回、荒井岳1回、御代ケ岳1回である。
  2. 第35巻第17章霧の海#

関連項目

  • 荒井ケ嶽 - 第70巻に登場する。トルマン国にある。