モスコー
出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
モスコーは、霊界物語に登場する都市。国祖国治立命が太白星の十二個の玉を国魂として配置[1]した「十二の山」の一つ(ただし地理的には山ではなく平地)。
概要
関連人物
主なエピソード
第3巻
- 常世国のロッキー山を追放された貴治彦(ロッキー山の八王神)は、モスコーに逃れて、蟄居して時期を待つ。〔第3巻第6章「籠の鳥」#〕
- モスコーの八頭神・道貫彦の娘・夕凪姫は、八頭神・夕日別の後妻となるが、病死した前妻・夕照姫の怨霊に悩まされ、同じ病気を発して帰幽する。その霊魂は大蛇と化して長橋の守護神となる。〔第3巻第26章「大蛇の長橋」#〕
- [大道別と春日姫の旅立ち] 第3巻第29章から32章にかけて、後に常世会議で活躍する大道別(道彦)と春日姫がモスコーから旅立つ物語が描かれている。
- 道貫彦がローマに招集されて長期間不在の間(大足彦が全ての八王神に招集をかけたとき)、妻の道貫姫は長女・春日姫を甘やかしたため、放縦堕落が激しかった。
- 春日姫は八王大神常世彦の従臣・竹倉別と相思相愛の仲となったが、心変わりをして鷹住別と交際を始める。〔ここまで第3巻第29章「男波女波」#~第30章「抱擁帰一」#〕
- 道貫彦はローマが没落するとようやくモスコーに帰城したが、自分が不在の間に勝手に春日姫が鷹住別と夫婦になったことに激怒。管理不行届きで妻・道貫姫を別殿に蟄居させ、春日姫と鷹住別の仲を裂いて、鷹住別を常世国に追放してしまう。
- 春日姫は連日連夜泣き暮らし、遂に心魂に異常を来たして発狂してしまった。従臣が「竜神の滝」に連れて行き一ヶ月間、滝に打たせた結果、精神が元に戻ったように見えたが、この春日姫は銀毛八尾の悪狐の変化で、本物の春日姫はすでに鷹住別と手を携えて常世国に渡っていた。〔ここまで第3巻第31章「竜神の瀑布」#〕
- 道貫彦の侍従長・大道別が、春日姫に化けた悪狐の首を斬り捨てると、その血が口に入り、大道別もまた精神に異常を来たすようになる(大道別はその後、聾唖痴呆者として諸国を遍歴した後、日の出神として活躍する)。
- これよりモスコーの城は、常世姫の駆使せる金毛九尾の悪狐のために蹂躙され、道貫彦たちは遂に城を捨てて万寿山に避難することになる。〔ここまで第32章「破軍の剣」#〕
第5巻
現実のモスコー
モスコーとはロシアの首都モスクワのこと。
モスクワ(Moscow)の英語読みがモスコー。
モスコーが霊界物語に初めて登場する第2巻が著述された当時(大正10年=1921年)は、ロシアで革命が進行中であり、1922年12月に誕生したソビエト連邦の首都はモスクワだが、それ以前のロシア帝国(1917年のロシア革命で終焉)の首都はペトログラード(現在はサンクトペテルブルク)である。
脚注
- ↑ 第3巻第2章「八王神の守護」#
- ↑ 第3巻第26章「大蛇の長橋」#
- ↑ 第3巻第32章「破軍の剣」#:「道貫彦は、春日姫の無事帰城せることをよろこび、春日姫の頼みを容れて烏羽玉の宮の宮司に任じける」
- ↑ 第6巻第27章「神生み」#
- ↑ 夕照姫は第3巻第26章#で病死しているので、大洪水後に生きているはずがない。
- ↑ 新月の光0234「霊界物語の地名」
- ↑ 第4巻第17章「殺風景」#:「モスコーの従臣森鷹彦は瓢然として自席より身を起し」
- ↑ 第4巻第18章「隠忍自重」#:「森鷹彦はモスコーの八王道貫彦の従臣にして、あくまで強力の男子なるが、いま壇上にその雄姿を表はしたるは、実に鬼武彦の化身なりける」
外部リンク
- <wp>モスクワ</wp>