火炎山
火炎山(かえんざん)は、霊界物語に登場する山。紫微天界の葭原の国土にある。
概要
- 別名:地獄山[1]
- 初出:第80巻第6章「秋野の旅」#
- 第80巻だけに出る。
- 火炎山は大火山で、夜は火光が百里に及び、時々焼石を降らして人や獣を害している。[2]
- 火炎山は予讃の国(葭原の国土の高光山以西)[3]の中心にある。[4]
主なエピソード
水上山の執政・厳ケ根は、葭草や水奔草(毒草)が茂る国土を開拓するにあたり、まず高光山以西の国形を視察するため、四男の冬男を高光山の頂上に派遣した。しかし冬男は笑ひ婆によって殺されてしまった。冬男(の精霊)は笑ひ婆を懲らしめようとするが、妹の譏り婆が助けて逃げられてしまった。〔第80巻第1章#~第4章#〕
厳ケ根は冬男が帰って来ないので、行方を探すため三男の秋男を派遣する。秋男は譏り婆の本拠になっている火炎山へと向かった。しかし秋男も笑ひ婆・譏り婆に殺されてしまう。〔第80巻第6章#~第11章#〕
秋男一行は猛獣によって火炎山の噴火口に投げ込まれ、身体は白骨になってしまう。それから半時ばかり経て、火炎山は大爆発を起こし、山影は跡形もなく百里四方の大湖水と化した。この「火の湖」の中央に小島があり、秋男(の精霊)はこの島の精霊界の主となる。この島を「秋男島」と呼ぶ。〔第80巻第16章「火の湖」#~第20章#〕