森鷹彦
森鷹彦(もりたかひこ)は、霊界物語に登場する人物。3人いる。ただしこの3人が同一人物の可能性もある。
- 第1巻に登場する森鷹彦は、竜宮城の神司。黄金水の十二個の玉を保管した12人の神司の一人。初出:第1巻第37章「顕国の御玉」#。保管した玉の色は不明。12個の玉のうち10個までが悪神の竹熊一派に奪われてしまった後、残り2個を持つ高杉別と森鷹彦は偽の玉を竹熊に献上した。本物の玉は、森鷹彦は大八洲彦命に献上し、高杉別は従臣の杉高に命じて瀬戸の海の一つ島に秘蔵させた〔第1巻第46章「一島の一松」#〕。
- 第2巻に登場する森鷹彦は、万寿山に落ち延びた言霊別命の境遇に同情して万寿山に集まった数多の神将の一人。第2巻第44章「魔風恋風」#だけに登場する。「重なる神将は、吾妻別、鷹松別、河原林、玉照彦、有国彦、森鷹彦らの諸神将であつた」。
- 第4巻・第5巻に登場する森鷹彦は、モスコーの八王神・道貫彦の従臣。初出:第4巻第17章「殺風景」#。常世会議に出席し、八王大神常世彦を糾弾する演説を行うが、これは鬼武彦が姿を変えた偽の森鷹彦であった。ただし本物の森鷹彦も常世会議に出席していたようである[1]。
第15巻第19章「第一天国」#に、言依別命の従者3人(玉彦・厳彦・楠彦)のうち玉彦が「森鷹彦の霊(みたま)の流裔(ながれ)」と記されている。この森鷹彦とは上記の3人のうちどの森鷹彦なのか不明。