天の森
天の森(あめのもり)は、霊界物語に登場する森。津の国の高春山にある。
概要
- 初出:第21巻第1章「高春山」#
- 津の国の高春山の五合目のところにある。巨岩が立ち並び、中央の樹木が鬱蒼とした間に小さな祠「竜神の宮」がある。この竜神は鷹依姫(アルプス教の教主)が唯一の守護神として尊敬しており、誰もこの境域に近づくことが禁じられている。[1]
主なエピソード
- 高姫と黒姫は鷹依姫を言向け和すため高春山の頂上目指して登って来た。天の森の竜神の宮の前で二人は喧嘩を始める。宮を警護するテーリスタンとカーリンスは二人を捕まえようとするが、黒姫が竜宮の乙姫の肉宮だと聞いて、テーリスタンは黒姫を連れて急坂を登り鷹依姫の元へ連れて行く。カーリンスは高姫を捕まえて急坂を登って行く。(黒姫が高姫と喧嘩をして縁を切ったのはアルプス教を油断させるための芝居であった)〔第21巻第1章「高春山」#〕
- 天の森まで登り着いた玉治別、杢助、お初の三人は休憩をする。ここで竜国別、国依別と落ち合うはずだったが、二人はなかなか来ない。そこへ竜国別が登って来た。そして杢助に、大谷山の鬼娘に血を吸われたこと[2]を言ってしまう。すると鬼娘のお光が現れ、誰かに話したら命をいただくという約束を履行せよと迫る。しかし鬼娘はお初の顔を見ると一声叫んで消滅してしまった。そこへ国依別が数人の男を連れて登って来た。お初は一同に作戦計画を伝える。〔第21巻第16章「約束履行」#〕
現実の地理
木庭次守の資料では、天の森は肝川(きもかわ、兵庫県川辺郡猪名川町肝川)だと推定している。[3]