蚊取別

蚊取別（かとりわけ）は、霊界物語に登場する人物。最初は邪神として登場するが（第4巻・第6巻）、後には正神（木花姫命）が「蚊取別」を名乗る偽者として登場する（第7巻・第12巻）。

概要

• 別名：第6巻第3～6章では「鬼熊彦」と名乗っている。（ただし名前は出ないが第2章から登場している）
• 表記ゆれ：歌の中では「蚊取の別」と呼ばれる場合がある。
• 初出：[[{{#switch:3

|64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第3巻 }}第15章]]{{#if:神世の移写|「神世の移写」}}{{#if:|頁}}{{#if:|/ }}{{#if:|- }}}}{{#switch:z15|z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=015|#default=15 }}{{#if:{{#if:| }}|&mka={{#if:| }} }}{{#if:{{#if: | }} |-{{#if: | }} }}{{#if:{{#if:| }}|#{{#if:| }} }} #（蚊取別）

• 大自在天大国彦の部下。
• 「鬼熊彦」と名乗っていた時代は、邪神の美山彦の家来だった。
• 額に止まった蚊を手で打ち叩くように、額を手でピシャリと叩く変な癖がある。常世会議で発言中に、この変な癖によって失態を演じ、演壇から転落して腕を折った。
• 禿げ頭。
• 瓢箪面。
• 妻は蚊取姫。[[{{#switch:7

|64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第7巻 }}第48章]]{{#if:悲喜交々|「悲喜交々」}}{{#if:|頁}}{{#if:|/ }}{{#if:|- }}}}{{#switch:z48|z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=048|#default=48 }}{{#if:{{#if:| }}|&mka={{#if:| }} }}{{#if:{{#if: | }} |-{{#if: | }} }}{{#if:{{#if:| }}|#{{#if:| }} }} #の北光神の歌の中で、蚊取姫の顔は花にも優る美しさだが、心は腐りきり、夫のことを忘れて花光彦という男と一緒に常世の国に住んでいる、ということが語られている。

• 第7巻・第12巻に登場する蚊取別は、本物の蚊取別ではない。木花姫命の化身である。

主なエピソード

• 大自在天の一派が玉ノ井湖を占領しようと攻めた時、その部下の蚊取別は数万の魔を数百万の蚊軍（ぶんぐん）と化して玉ノ井の邑に進ませた。〔[[{{#switch:3

|64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第3巻 }}第16章]]{{#if:玉ノ井の宮|「玉ノ井の宮」}}{{#if:|頁}}{{#if:|/ }}{{#if:|- }}}}{{#switch:z16|z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=016|#default=16 }}{{#if:{{#if:| }}|&mka={{#if:| }} }}{{#if:{{#if: | }} |-{{#if: | }} }}{{#if:{{#if:| }}|#{{#if:| }} }} #〕

第4巻（常世会議）

蚊取別は大自在天大国彦側のメンバーの一人として常世会議に出席する。八十枉彦（八王大神常世彦の部下）の次に登壇するが、蚊を手で叩くように額を叩く妙な癖があり、調子に乗って叩きすぎ、壇上から真っ逆さまに転倒して右肱を折り、担ぎ出されて退場する。〔[[{{#switch:4 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第4巻 }}第13章]]{{#if:再転再落|「再転再落」}}{{#if:|頁}}{{#if:|/ }}{{#if:|- }}}}{{#switch:z13|z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=013|#default=13 }}{{#if:{{#if:| }}|&mka={{#if:| }} }}{{#if:{{#if: | }} |-{{#if: | }} }}{{#if:{{#if:| }}|#{{#if:| }} }} #〕

第6巻（鬼城山）

蚊取別は鬼熊彦と名を変えて鬼城山の美山彦の部下として仕えていた。鬼熊彦と鬼虎は親子に変じ、足真彦を騙して鬼城山の山寨に連れ込んだ。〔[[{{#switch:6 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第6巻 }}第3章]]{{#if:頓智奇珍|「頓智奇珍」}}{{#if:|頁}}{{#if:|/ }}{{#if:|- }}}}{{#switch:z3|z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=03|#default=3 }}{{#if:{{#if:| }}|&mka={{#if:| }} }}{{#if:{{#if: | }} |-{{#if: | }} }}{{#if:{{#if:| }}|#{{#if:| }} }} #～[[{{#switch:6 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第6巻 }}第6章|第6章]]{{#if:暗雲消散|「暗雲消散」}}{{#if:|頁}}}}{{#switch:z6 |z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=06 |#default=6 }}{{#if:{{#if:|{{{3}}} }}|&mka={{#if:|{{{3}}} }} }}{{#if:{{#if:|{{{4}}} }} |-{{#if:|{{{4}}} }} }}{{#if:{{#if:|{{{3}}} }}|#{{#if:|{{{3}}} }} }} #〕

第7巻（筑紫の都）

鬼城山にいた蚊取別は、悪いことをして鬼城山を追い出された。その後はウラル彦（大中教）の宣伝使となり、酒が入った瓢箪を下げて宣伝の旅をしていた。

蚊取別はイホの都で出会った日の出神によって、口から焼け石を出され、酒嫌いになる。三五教に帰順し、日の出神一行（日の出神・祝姫・面那芸司）に同道し、筑紫の都へ向かった。〔[[{{#switch:7 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第7巻 }}第43章]]{{#if:神の国|「神の国」}}{{#if:|頁}}{{#if:|/ }}{{#if:|- }}}}{{#switch:z43|z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=043|#default=43 }}{{#if:{{#if:| }}|&mka={{#if:| }} }}{{#if:{{#if: | }} |-{{#if: | }} }}{{#if:{{#if:| }}|#{{#if:| }} }} #～[[{{#switch:7 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第7巻 }}第46章|第46章]]{{#if:白日別|「白日別」}}{{#if:|頁}}}}{{#switch:z46 |z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=046 |#default=46 }}{{#if:{{#if:|{{{3}}} }}|&mka={{#if:|{{{3}}} }} }}{{#if:{{#if:|{{{4}}} }} |-{{#if:|{{{4}}} }} }}{{#if:{{#if:|{{{3}}} }}|#{{#if:|{{{3}}} }} }} #〕

（筑紫の都を出た後）蚊取別は、瀬戸の海を黄金山に向かう船の上で、歌を歌って祝姫に求婚する。祝姫は蚊取別が嫌いだったが、北光神に諭されて、仕方なく結婚を承諾した。〔[[{{#switch:7 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第7巻 }}第47章]]{{#if:鯉の一跳|「鯉の一跳」}}{{#if:|頁}}{{#if:|/ }}{{#if:|- }}}}{{#switch:z47|z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=047|#default=47 }}{{#if:{{#if:| }}|&mka={{#if:| }} }}{{#if:{{#if: | }} |-{{#if: | }} }}{{#if:{{#if:| }}|#{{#if:| }} }} #～[[{{#switch:7 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第7巻 }}第48章|第48章]]{{#if:悲喜交々|「悲喜交々」}}{{#if:|頁}}}}{{#switch:z48 |z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=048 |#default=48 }}{{#if:{{#if:|{{{3}}} }}|&mka={{#if:|{{{3}}} }} }}{{#if:{{#if:|{{{4}}} }} |-{{#if:|{{{4}}} }} }}{{#if:{{#if:|{{{3}}} }}|#{{#if:|{{{3}}} }} }} #〕

この蚊取別は実は偽者であり、木花姫命の化身だったことが第12巻で明かされる。

第12巻（イホの都）

蚊取別（三五教の宣伝使）は黄金山に帰った後、付近の地を宣伝していたが、白瀬川の魔神を退治するために、イホの都にやって来た。

蚊取別と三光の宣伝使は、イホの都の暴動を鎮定する。暴動の首謀者である初公（行平別）は三五教に帰順し、蚊取別一行について行く。〔[[{{#switch:12 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第12巻 }}第3章]]{{#if:蚊取別|「蚊取別」}}{{#if:|頁}}{{#if:|/ }}{{#if:|- }}}}{{#switch:z3|z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=03|#default=3 }}{{#if:{{#if:| }}|&mka={{#if:| }} }}{{#if:{{#if: | }} |-{{#if: | }} }}{{#if:{{#if:| }}|#{{#if:| }} }} #～[[{{#switch:12 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第12巻 }}第4章|第4章]]{{#if:初蚊斧|「初蚊斧」}}{{#if:|頁}}}}{{#switch:z4 |z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=04 |#default=4 }}{{#if:{{#if:|{{{3}}} }}|&mka={{#if:|{{{3}}} }} }}{{#if:{{#if:|{{{4}}} }} |-{{#if:|{{{4}}} }} }}{{#if:{{#if:|{{{3}}} }}|#{{#if:|{{{3}}} }} }} #〕

一行5人はイホの酋長・夏山彦の館に寄った後、白瀬川の悪魔を言向け和しに向かうが、大蛇の背中に乗っていたことに気づき、慌てて飛び下りる。しかしそれは夢だった。〔[[{{#switch:12 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第12巻 }}第5章]]{{#if:|「[[]]」}}{{#if:|頁}}{{#if:|/ }}{{#if:|- }}}}{{#switch:z5|z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=05|#default=5 }}{{#if:{{#if:| }}|&mka={{#if:| }} }}{{#if:{{#if: | }} |-{{#if: | }} }}{{#if:{{#if:| }}|#{{#if:| }} }} #～[[{{#switch:12 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第12巻 }}第7章|第7章]]{{#if:|「[[]]」}}{{#if:|頁}}}}{{#switch:z7 |z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=07 |#default=7 }}{{#if:{{#if:|{{{3}}} }}|&mka={{#if:|{{{3}}} }} }}{{#if:{{#if:|{{{4}}} }} |-{{#if:|{{{4}}} }} }}{{#if:{{#if:|{{{3}}} }}|#{{#if:|{{{3}}} }} }} #、[[{{#switch:12 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第12巻 }}第9章|第9章]]{{#if:|「[[]]」}}{{#if:|頁}}}}{{#switch:z9 |z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=09 |#default=9 }}{{#if:{{#if:|{{{3}}} }}|&mka={{#if:|{{{3}}} }} }}{{#if:{{#if:|{{{4}}} }} |-{{#if:|{{{4}}} }} }}{{#if:{{#if:|{{{3}}} }}|#{{#if:|{{{3}}} }} }} #〕

夢から覚めた一行5人は、今度は本当に夏山彦の館へ行く。そこに祝姫が逗留していた。

→このエピソードの続きは「祝姫#第12巻（蚊取別と離縁）」を見よ

その他

[[{{#switch:35 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第35巻 }}第16章]]{{#if:浮島の花|「浮島の花」}}{{#if:|頁}}{{#if:|/ }}{{#if:|- }}}}{{#switch:z16|z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=016|#default=16 }}{{#if:{{#if:| }}|&mka={{#if:| }} }}{{#if:{{#if: | }} |-{{#if: | }} }}{{#if:{{#if:| }}|#{{#if:| }} }} #で、虎公・お愛・三公・孫公の4人はスッポンの湖（白瀬川の上流にある）の大蛇を言向け和しに向かった〔[[{{#switch:35 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第35巻 }}第10章]]{{#if:夢の誡|「夢の誡」}}{{#if:|頁}}{{#if:|/ }}{{#if:|- }}}}{{#switch:z10|z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=010|#default=10 }}{{#if:{{#if:| }}|&mka={{#if:| }} }}{{#if:{{#if: | }} |-{{#if: | }} }}{{#if:{{#if:| }}|#{{#if:| }} }} #～〕。湖で玉治別が待っていた〔[[{{#switch:35 |64a=第64巻上 |64b=第64巻下 |nm=入蒙記 |第35巻 }}第15章]]{{#if:救の玉|「救の玉」}}{{#if:|頁}}{{#if:|/ }}{{#if:|- }}}}{{#switch:z15|z1|z2|z3|z4|z5|z6|z7|z8|z9=015|#default=15 }}{{#if:{{#if:| }}|&mka={{#if:| }} }}{{#if:{{#if: | }} |-{{#if: | }} }}{{#if:{{#if:| }}|#{{#if:| }} }} #〕。この時、どこからか言依別命の声が聞こえて来て、日の出別命や蚊取別もここに来ていると告げる。（この蚊取別は、木花姫命の化身としての蚊取別である）