「言霊の思想」の版間の差分

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2022年1月11日 (火) 03:59時点における版

『言霊の思想』の表紙

言霊の思想(ことだまのしそう)は、鎌田東二の著書。本書は著者が博士号を取得した論文「言霊思想の比較宗教学的研究」に加筆修正を加えたものである[1]。また、平成2年(1990年)に青弓社から出版された『記号と言霊』を大幅に改稿したものである[2]

概要

題名 言霊の思想
著者 鎌田東二
発行日 平成29年(2017年)7月10日
発行所 青土社(せいどしゃ)
頁数 444
定価 3,700+税
ISBN-13 978-4791770007
OBN 1853
備考

目次

  • p001/はじめに
  • p019/序章 人類文化と言語
    • 第一節 問題の所在
    • 第二節 声音(こえ)の力
    • 第三節 耳を持った生命
    • 第四節 言葉の力と宗教
    • 第五節 二十世紀の言語理論
    • 第六節 言語の多次元性ないし多層性
  • 第一部 言霊思想の思想史的考察
    • p058/はじめに──第一部の論点
    • p061/第一章 原像としての「言霊」と「真言」
    • p075/第二章 宗教的言語意識の歴史的展開
      • 第一節 言語生命観
      • 第二節 言語定型観
      • 第三節 声字実相観
      • 第四節 口唱行力観
      • 第五節 和歌即陀羅尼観
      • 第六節 声音法則観
    • p102/第三章 冨士谷御杖の言霊論
    • p123/第四章 山口志道の言霊論──『水穂伝』を中心として
    • p143/第五章 中村孝道の言霊論──『言霊或問』と『言霊真洲鏡』を中心として
    • p167/第六章 平田篤胤の言霊論──『古史徴』と『古史本辞経』を中心として
    • p185/第七章 大石凝真素美の言霊論──『大日本言霊』を申心として
    • p197/第八章 出口王仁三郎および大本の言霊論
    • p219/第九章 川面凡児の言霊論
    • p227/第十章 友清歓真の言霊論
    • p253/第十一章 岡田茂吉の言霊論
    • p265/第十二章 折口信夫の言霊論
    • p274/第十三章 第一部のまとめ──言霊思想の特質
  • 第二部 言霊思想の比較宗教学的考察
    • p278/はじめに──第二部の論点
    • p279/第一章 宗教言語と日常言語
      • 第一節 原理論的問題
      • 第二節 類型論的問題
      • 第三節 新宗教の宗教言語──大本教における言霊宇宙論の展開
    • p306/第二章 記号論と言霊論
      • 第一節 言葉の起源と耳
      • 第二節 「聴く」ことの身体性
      • 第三節 「聴く」ことの行為性
      • 第四節 記号論と言霊論
    • p336/第三章 言語遊戯と言霊思想の分析
      • 第一節 言語遊戯呪術としての言霊思想
      • 第二節 言語遊戯の宗教的表出──新宗教の場合
      • 第三節 言語遊戯の意味論
    • p360/第四章 第二部のまとめ
  • p363/終章 まとめと今後の課題
  • p375/補章 詩と宗教と哲学の間、あるいは言語と心身変容技法
    • 第一節 詩と宗教と哲学の間
    • 第二節 心身変容技法としての詩と言語
  • p389/注
  • p426/あとがき
  • p429/参考文献
  • 索引

外部リンク

  • 言霊思想の比較宗教学的研究:鎌田東二が博士号を取得した論文。平成11年(1999年)12月に筑波大学に提出。平成13年(2001年)3月に学位授与される。

脚注

  1. 本書p2
  2. 本書p428