月山富士
月山富士(つきやまふじ)は、綾部の本宮山の山頂にある。
第二次大本事件で本宮山頂の長生殿の基礎が破壊されてしまった。戦後、出口王仁三郎の指示により、破壊された基礎の上に、穹天閣やその他の破壊された礎石などの石片を寄せ集めて、それに土をかぶせて、「月山富士」を築くことになった。
月山富士の頂上には、延暦21年(802年)の富士山大噴火のときに山梨県明見村に落下したと伝えられる霊石が鎮められた。
この霊石は第二次事件の前に信者の舟久保庄から献納され、本宮山の穹天閣の前に置かれた。
事件の際に破壊を免れて雨ざらしになっていた。
昭和21年(1946年)3月3日、作業に着手。
同年6月4日(旧5月5日)に完成し、鎮祭が執行された。
月山富士には主神を鎮祭され、各地から約300人の参拝者が集まった。
この日、王仁三郎は次の歌を詠んだ。
- 今日はしも陰暦五月の五日なり富士の神霊月山にまつる
- 鉢伏の山の神霊もろともに月山富士にまつりたりけり
昭和23年(1948年)3月23日、出口澄子(当時、愛善苑の二代苑主)の命により、月山富士の頂上に「ひもろぎ松」が移植された。
参考文献
- 『大本七十年史 下巻』、742頁