綾部

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綾部(あやべ)は、明治25年(1892年)に出口直大本を開いた町。大本の二大聖地の一つ「梅松苑」がある。

歴史

『何鹿郡誌』(京都府教育会何鹿郡部会・編、大正15年(1926年)7月15日発行)巻末に収録されている「何鹿郡全図」。
大正9年(1920年)の綾部町の区域。
昭和35年(1960年)の綾部市の区域。

現在は京都府綾部市だが、当時は京都府何鹿郡綾部町だった。

  • 明治22年(1889年)4月:町村制が施行され、綾部町と隣村が合併。
  • 明治25年(1892年)2月:出口直に艮の金神が神懸かり大本が開教。
  • 明治29年(1896年)8月:郡是製糸(グンゼ)が創業。
  • 明治30年(1897年)2月:郵便局で電信(電報)が開通する。[1] [2] [3]
  • 明治42年(1909年)11月:電話が開通。[4] [2] [5]
  • 大正元年(1912年):電灯が点く。[6] [7]
  • 大正6年(1917年)11月16日:貞明皇后が綾部に行啓。上野の蚕業試験場と、郡是製糸を視察。[8] [9] [10]
  • 昭和4年(1929年)6月:綾部大橋が竣工。工費13万円。[11]
  • 昭和25年(1950年)8月:隣村と合併して綾部市となる。
  • 昭和25年(1950年)10月:大本の影響で、日本で初めて世界連邦都市宣言を行う。(二番目は亀岡市)
  • 昭和30年(1955年)4月:さらに隣村が合併。
  • 昭和31年(1956年)9月:さらに隣村が合併し、何鹿郡が消滅する。
  • 平成12年(2000年)2月:大本の影響で、エルサレム市と姉妹都市の提携。

鉄道

  • 明治37年(1904年)11月3日:綾部駅開業。福知山駅~新舞鶴駅(現在の東舞鶴駅)間が開通。
  • 明治43年(1910年)8月25日:園部駅まで開通していた京都線(現在の山陰本線)[12]が綾部駅まで延伸する。日吉駅・胡麻駅・和知駅・山家駅が開業する。

〔参考〕

  • <wp>綾部駅</wp>
  • <wp>山陰本線</wp>
  • <wp>京都線</wp>
  • <wp>阪鶴鉄道</wp>

地理

周囲を山に囲まれた福知山盆地にあり、町の中心部、梅松苑の横を由良川が流れている。

古代

古代は丹波国漢部(あやべ)郷と呼ばれていた。機織りの漢部[13]が住んでいたことに由来する。

江戸時代は綾部藩があり、熊野水軍で有名な九鬼氏が藩主だった。

大本の聖地・霊地

神社・寺院

地名

関連項目

脚注

  1. 『綾部町史』「附録 綾部町史年表」p358
  2. 2.0 2.1 『何鹿郡誌』p471、473によると、綾部の郵便局(この当時は郵便局で電話業務が行われていた)で明治30年(1897年)から電報事務が、明治43年(1910年)から電話交換が行われるようになった。ウィキペディアの情報によると、綾部郵便局は明治30年2月11日に綾部郵便電信局に改称している。<wp>綾部郵便局</wp>
  3. 『綾部市史 下巻』p193:「綾部郵便局ではじめて電報が取り扱われたのは、明治三十年二月に(略)」
  4. 綾部町では42年11月25日に開通したが、何鹿郡の他の地域では43年3月25日に開通した。『綾部市史 下巻』p191:「明治四十三年三月二十五日に全部完成し(略)綾部町は(略)四十二年十一月二十五日に開通し」
  5. 町史年表p360には、明治41年(1908年)に「綾部福知山間に電話開通す」、翌42年に「綾部郵便局で電信取扱を開始す」とある。
  6. 町史年表p360
  7. 『綾部市史 下巻』p369:「明治四十五年に綾部町に電燈が入ってから」
  8. 『綾部町史』p178。
  9. 町史年表p361には6月11日に「皇后陛下行啓あり」とあるが、日付が間違っている。
  10. 『綾部市史 下巻』p328
  11. 町史年表p363
  12. 明治32年(1899年)8月15日に亀岡駅・八木駅・園部駅が開業している。
  13. 「漢部」とは渡来人の漢氏(あやうじ)が管理していた部民。

外部リンク