タラハン城

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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タラハン城(たらはんじょう)は、霊界物語に登場する城。月の国タラハン市にある宏大な城郭。

概要

主なエピソード

第67巻

  • スダルマン太子が行方をくらましたため、タラハン城内のカラピン王の御前には、左守・右守を始め数多の重臣が集まり小田原評定をしていた。右守サクレンスは、今回の事件は左守ガンヂーの倅アリナに責任があると主張する。左守ガンヂーは責任を感じて自殺しようとするが、王女バンナに止められた。右守サクレンスは、自分が左守の地位に就き、太子を廃して自分の弟エールを王女と結婚させて政治権力を握ろうという野望をたくらんでいた。太子が王制を嫌っていることを取り上げ、王制を廃して共和制にしようと提案する。左守はこれを聞いて怒りのあまり右守を斬りつけようとするが、右守は城から逃げ出してしまった。〔第67巻第20章曲津の陋呵#

第68巻

  • タラハン城の太子殿の奥の間で、スダルマン太子はスバール姫と逢瀬のため、アリナを自分の身代わりにして、労働服を着て城を抜け出した。アリナは太子の錦衣を着て太子の部屋に座り込んだ。そこへ左守ガンヂー(アリナの父)が太子に会いにくる。アリナは太子になりきってその場を切り抜けた。〔第68巻第5章変装太子#
  • その後、太子の部屋に奥女中のシノブがやってくる。シノブは太子とアリナの話をこっそり聞いており、アリナの変装を見破っていた。シノブはアリナに恋を告白し、シノブを王妃としてタラハン国を乗っ取ろうと持ちかける。アリナはその大胆不敵さに意気投合してしまった。シノブは一度女中部屋に帰り、深夜に忍んでやってくる。そのとき警鐘が乱打され、窓の外を見ると、左守の館の方面に大火災が起こっていた。〔第68巻第6章信夫恋#
  • 大火災はタラハン市の過半を焼き払い、市内には暴徒が横行した。館を焼かれた左守ガンヂーは騒動が収まったのを見て、城へ行くと、大王はこの騒ぎに驚き発熱し人事不省に陥っていた。太子に指揮を仰ぐため、太子殿にやってきて、責任を取って辞職を申し出る。太子(アリナの変装)はガンヂーの左守の職を解き、復興院の総裁に任じ、復興に尽力するよう命じる。大王が危篤となるが、偽者だとバレてしまうため病床へ行けない。そこへスダルマン太子が帰ってきて、王の病床へ駆け付けた。〔第68巻第8章帰鬼逸迫#

その他

王仁三郎は入蒙した時に、タラハン城というところを通過している。

真如能光』大正15年(1926年)6月15日号(第23号)p34-35に次の歌が掲載されている。

  • 駒(こま)並(な)めてタラハン城下に迫りたる今宵の空の偲ばるるかな
  • タラハンの城立ち出(い)でてラマ廟(めう)に一夜(ひとよ)の夢を結びし今日かな

脚注

関連項目