アルプス教

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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アルプス教(あるぷすきょう)は、霊界物語に登場する宗教。バラモン教の一派。鷹依姫蜈蚣姫の部下)が高春山の岩窟で開いた。[1]

概要

主なエピソード

第21巻で、高姫黒姫が、三五教に帰順した証拠として、アルプス教の鷹依姫を言向け和しに向かう。

第1章で高姫は、アルプス教の御神体である紫の玉を口から呑み込んでしまう[4]

最後の第18章でお初初稚姫)に諭され、高姫は口から紫の玉如意宝珠の玉を吐き出した。

 →詳細は「第21巻」を見よ

秘密書類

アルプス教の秘密書類は、第21巻第5章言の疵#で初めて登場する。

三五教の宣伝使・玉治別は、高春山に向かう途中、峠の頂上にある「赤児岩」(赤子の足型が一面に出来た、かなり大きな岩石)に腰を下ろして休息していると、アルプス教の部下の甲乙2人がやって来た。夜なので顔が判らず、玉治別を仲間の源州と間違えて、これをテーリスタンに渡せと言って包みを渡し、立ち去った。その包みの中にはお金(金銀の小玉が多数)と一冊の手帳が入っていた。お金は杢助の家から盗まれたものであり、杢助に返した。手帳は「アルプス教の秘密書類」であり、「一切の作戦計画を記した人名簿」[5]であり、綾の聖地に忍び込んだ者の名前が沢山書いてある[6]

玉治別はこの秘密書類を懐に入れて高春山へ向かった。それを奪い取るため、泥棒3人(6人組のうちの3人で、遠州・駿州・武州)が、津田の湖を渡る舟の上で、玉治別に襲いかかった。秘密書類を手に入れて高春山に持って行き褒美を貰うのが目的である。玉治別は天の数歌を歌ったが、「神慮に反きし敵の秘密書類を懐中したる穢れのためか」[7]何の効果もなかった。敵の計略が記された書類を元にして敵を倒そうとしたことが、神の御心に沿わなかったようである[8]

この秘密書類は結局、3人の泥棒の手に渡った。[9]

脚注

  1. 第21巻第1章高春山#:「蜈蚣の姫の手下なる 鷹依姫が朝夕に(略)高春山の絶頂に岩窟を作り、バラモン教の一派を建て、アルプス教と称し」
  2. 第21巻第1章高春山#:「誰も這入つた事のない玉の居間、彼処には紫の夜光の玉が納まつて居る。是れはアルプス教の生玉だから、誰にも見せないのだが」
  3. 第21巻第18章解決#お初のセリフ「昔竹熊と云ふ悪神が居つて、八尋殿へ竜宮城の使神を招待し、芳彦の持つて居つた紫の玉を取つたが、竹熊の終焉と共に死海へ落ち込んだ十個の玉の中で、この玉ばかりは汚されず、中空に飛んで自転倒島へ落ちて来た玉ですよ。それをこの鷹依姫が手に入れて、それを御神体としてアルプス教を樹てて居つたのだが」
  4. 第21巻第1章高春山#の章末:「と云ふより早く、玉を手に取り、クネクネクネと撫で廻し、餅の様に軟かくして、グツと呑み込んで了つた」
  5. 第21巻第5章言の疵#:乙のセリフ「貴様は此処に金もあれば、一切の作戦計画を記した人名簿もある…しつかりと渡して呉れよ」
  6. 第21巻第8章津田の湖#駿州のセリフ「聖地へ忍び込んだ奴の名前が沢山あるといふことだが」
  7. 第21巻第8章津田の湖#:「されど神慮に反きし敵の秘密書類を懐中したる穢れのためか、今日に限つて天の数歌も、鎮魂も、何の効果も現はれなかつた」
  8. 第21巻第8章津田の湖#玉治別の歌「さはさり乍ら三五の 道を教ふる神司 其の身を忘れてアルプスの 神の教に立て籠る 鷹依姫が計略を 事も細かに記したる 秘密の鍵を懐に 収めて曲を倒さむと 思うたことは玉治別の これ一生の誤りぞ」
  9. 第21巻第8章津田の湖#:「玉治別は浮きつ沈みつ逃げ廻る。秘密書類は懐中より脱出して水面に浮き上つた。三人は手早く之を拾ひ上げて、大切に濡れた儘そつと舟の中に匿し」