波切丸

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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波切丸(なみきりまる)は、

  1. 霊界物語第67巻に登場する船。
  2. 能勢家(能勢妙見山)の宝物の刀剣のこと。正しくは「浪切丸」。霊界物語第37巻第12章邪神憑#に1回だけ譬えとして出る。「妙見サンが波切丸の宝剣を振り上げたやうな恰好で」。[1] [2]

本項では船としての波切丸について解説する。


概要

主なエピソード

第67巻第2章思想の波#第9章ダリヤの香#で船上が舞台となるが、次の4つくらいのドラマが描かれる。

梅公の一行3人(梅公ヨリコ姫花香姫)は、師の照国別の一行に合流するために、ハルの湖で波切丸に乗った。

夜、14~5人の海賊に襲撃される。頭目のコーズは乗客に、持ち物一切を献上せよ、と怒鳴るが、そこへ一人の女(ヨリコ姫)が現れてコーズを始め海賊を海に投げ込んでしまう。

波切丸の船長のアリーは、遠くの島影に十数艘も海賊船が見えたので、航路を東に転じて岸辺に近づけた。しかし暗礁に乗り上げてしまった。

梅公は宣伝歌を歌う。すると颶風が吹いて、波切丸は暗礁から離れた。風はたちまち止んだ。再び波切丸は南へ向かって進み出した。

乗客は「笑いの座」を始めた。この地方の風習で、参加者は黒い布で顔を包んで誰だか分からないようにして、王様の話題でも一般市民の話題でも何でも、おもしろおかしく話して笑いこけ、不平や鬱憤を吐露するというものである。

オーラ山の盗賊のヨリコ姫シーゴー玄真坊が話題に上がった。シーゴーもこの船に乗っていて、それをこっそり聞いていた。そこをヨリコ姫に見つかる。

波切丸はハルの湖で一番高い岩山を通り過ぎる。その岩山で、牛のような虎猫が逃げて行き、そして岩山自体が沈んでしまった。→「浮島の怪猫

再び海賊が襲撃してくる。頭目コーズは実はシーゴーの部下だった。シーゴーが改心したと知り、バカにして、シーゴーがやめろというのを無視する。梅公の天の数歌で振るえて逃げて行く。

船長のアリーも実は海賊で、ダリヤ姫(スガの港の薬種問屋のアリスの娘)を誘拐して船内に監禁していた。アリーとダリヤの呪わしい因縁が明かされる。

アリーは梅公の宣伝を聞いて改心した。

船はスガの港に到着した。

脚注

  1. 能勢妙見山公式サイトより。「浪切丸とは(略)と銘の入っている太刀で、能勢氏26代頼峯公が幕命を帯びて江戸往還のとき、天竜川にて雨中難渋のところ、この刀にて払うと、浪が鎮まったと言い伝えられている能勢家に伝わる聖なる宝刀です」。7月の虫払会祈祷祭の期間に「ご祈祷を受けた方には浪切丸を頭部に当てて頂き、 心の奥底に巣をつくる煩悩の虫を払ってもらいます。 土用(どよう)の頭痛封じに霊験ありともいわれており、体力が落ち魔が入りやすい土用の期間に霊刀を頂戴し邪気を払います」。
  2. 能勢妙見山 事蹟と信仰』 - 国立国会図書館デジタルコレクション p43「此の刀こそ今妙見山の宝物として伝はつてゐる浪切丸と云ふのであつて」