霊界物語の怪物
出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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霊界物語の怪物では、霊界物語に登場する怪物、怪獣、妖怪等の変わった生き物で、名称が付けられていないものについて解説する。
第20巻
第28巻
球の島で日楯・月鉾を呑み込んだ大象のような怪物
第28巻第14章「二男三女」#にだけ登場する。舞台は琉球の球の島。
1丈(約3m)もある鹿のような枝角を頭に戴いた、大象のような大きな動物。鏡のような巨大な眼。大きな口。洗濯屋の張り板のような長く広い舌。大象の幾倍もあるような大きな背中。……「麒麟」のような姿か?
象が鼻で子供を巻くように、舌で日楯・月鉾をペロペロと巻き、喉の中へ二人一緒に呑み込んでしまった。
ユリコ姫、八千代姫、照代姫の3人を、やはり舌で巻いて背中の上に乗せ上げる。向陽山を目がけてドシンドシンと地響きさせながら進んで行く。
日楯・月鉾の二人は、怪物の腹の中で、別に苦痛も感じず、暖かい湯の中に入ったような心地で、運命を惟神に任した。
轟々と水音が聞こえたかと思うと、辺りはパッと明るくなった。見ると二人はすでに向陽山麓の大谷川の激流を渡り、その岸辺に立っていた。三人の女は岸の彼方にいて、川を渡った二人を恨めしげに眺めていた。
ここでようやく無言の行が終わり、口を開いた。