真賀の湖水
出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
概要
主なエピソード
太元顕津男の神の跡を追う朝香比女の神は一人で駒に乗り大野原を進んで行くと、前方に大きな沼が横たわっていた。曲津神が罠を仕掛けて待ち構えていると察した比女は、火打ち石を打つと、枯れ草が燃え広がった。これにより曲津神は退いたが、しかし今度は比女を沼に迷い込ませようと、第二の罠を張った。
沼の水際に長方形の巌が横たわっていた。比女はこの巌を舟にして沼を渡ることにする。まるで柔らかい粘土のように巌の中をえぐって舟の形を作り、言霊を宣ると、巌の舟は木の舟と変じた。比女は駒と共にこの舟に乗り沼の向こう岸(南岸[1])まで渡った。すると舟は元のように大きな巨巌となって、水際に屹立した。この巌を「御舟巌(みふねいわ)」と名付ける。〔ここまで第76巻第14章「磐楠舟」#〕
八十曲津見は沼に変じて朝香比女の神を待ち構えていたが、逆に比女の言霊によって本物の沼となり永遠に大野ケ原に横たわることになった。また八十曲津見の本体だった巨巌も、固められ、御舟巌となった。その他の曲津神たちは沼底の貝となった。この沼を「真賀の湖水」と名付ける[2]。比女は東南方を指して進んで行く。
朝香比女の神は狭野の郷の国津神に火食の道を教える。国津神の長の狭野比古は、真賀の湖水の湖辺に宮居を造り、主の神の神霊を祀り、相殿に朝香比女の神の神魂を合わせ祀った。その後、西方の国土へ向かう。〔ここまで第76巻第15章「御舟巌」#〕