明星記
出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
明星記(みょうじょうき)は、大本信徒・高須令三(医学博士)の著書。昭和53年(1978年)発行。
- 高須は大学で臨床医学と糸状菌学を学んだ[1]。終戦後に義姉のすすめで大本に入信[2]。昭和26年(1951年)、出口日出麿が肺結核となり、出口宇知麿の依頼で高須が診察した。高須は真菌症の研究を行っていたため、日出麿が結核ではなく真菌症だと判断し、治療を引き受けた[3]。この症例が日本で初めて確認されたため高須が医学会に報告した[4]。[5]
- タイトル『明星記』は出口直日が命名した[6]。
- 本書発行の半年後に『続明星記』が発行されている。
- 雑誌に高須が書いた次の記事が掲載されている。「怪物・出口王仁三郎─その予言と警告─」『経済往来』昭和45年(1970年)2月号(→詳細は「雑誌記事一覧」)。
概要
題名
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明星記
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著者
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高須令三
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発行日
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昭和53年(1978年)4月10日
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発行所
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頁数
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330頁
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定価
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1800円
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OBN
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OBN:1055
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目次
- p001/『明星記』によせて(出口直日)
- p003/科学と宗教と芸術と(出口京太郎)
- p008/求道ひとすじに(日高一輝)
- 第一章 宗教と科学
- p025/宗教と科学
- p048/信仰と知性
- p053/信仰と理性
- p059/科学の発達と人間生活
- p065/科学と神力
- p070/生々流転
- p079/偶然の確立
- p086/魂と心
- p096/滅亡の原理
- p100/神通力
- p107/破局の理論と立替え立直し
- p118/霊と体の問題について
- 第二章 信仰と医学
- p135/宗教と医学の相関性
- p143/黴(かび)
- p149/「日出麿先生と医真菌事件」に補足して[7]
- p155/極微界の謎
- p160/信仰と長寿
- p165/みたまの法則
- p170/因と果
- p184/信仰は遺伝子を変える
- p196/神剣は発動する
- p208/ひらけゆく三代に
- p220/日出麿先生ご生活訓
- p235/文明の崩壊とストレス
- p247/緑陰瑣談(対談)[8]
- 第三章 宗教と芸術
- p257/神美一如のめざめ
- p262/人生の楽しみ(対談)
- p268/宗教と芸術と科学(対談)
- p275/清談
- p280/虚心閑談
- p290/私の「一期一会」
- p296/フランク博士四方山談議
- p304/美と芸術を語る(対談)
- p315/陶芸漫談(対談)
- p322/「魅力と感動」の記(あとがきにかえて)
その他
- 本書は国立国会図書館には所蔵されていない。西尾市立図書館に所蔵されている。
- 高須クリニック院長の高須克弥は、本書の著者・高須令三と同じく、愛知県西尾市の出身の医師である。また、高須克弥の生家(高須病院)と、高須令三の医院(高須皮膚科)は極めて近いところにある。だが両者は親戚関係にはないようである。 →詳細は「トーク:明星記」
脚注
- ↑ 『続明星記』p.19
- ↑ 『続明星記』pp.23-24
- ↑ 『続明星記』p.24
- ↑ 本書p.149
- ↑ 『神仙の人』p.339-343に高須が日出麿を治療したことが記されている。
- ↑ 本書p.15
- ↑ 真菌とはカビの総称であり、キノコ類も含まれるが、真菌症という病気を起こす原因となる病原性真菌を「医真菌」と呼ぶ。参考:真菌ってどんな菌?
- ↑ 「瑣談(さだん)」は「こまごまとした、つまらない話」〔広辞苑〕