宗教と権威

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宗教と権威(しゅうきょうとけんい)は、安丸良夫らの共著。Ⅲで島薗進大本について論じている。

「王権に正統性を付与するものとしての神話体系やイデオロギーは,それぞれいかなる構造を持ち,機能するのか.宗教をはじめとする権威との結びつきを介して,王権はどのように受容され,その過程でどのような葛藤や対立が形づくられていくのか.思想史・宗教史・人類学などの多様な視角から,権威と権力の重層的関係を解明する」(出版社の紹介文より)。

概要

題名 宗教と権威
編者 網野善彦、樺山紘一、宮田登、安丸良夫、山本幸司
発行日 平成14年(2002年)5月
発行所 岩波書店
シリーズ名 岩波講座 天皇と王権を考える 4
頁数 312
定価
OBN OBN:1126

目次

  • 序論……安丸良夫
  • Ⅰ 正統性神話の構造
    • 古代神話のイデオロギー構成
    • 顕密仏教と王権
    • 天道・革命・隠逸──朱子学的王権をめぐって
    • 戦国期一向宗の地平
  • Ⅱ 権威と権力の対抗
    • 聖なる皇帝と異端──ビザンツ
    • 徳川将軍権力と宗教──王権神話の創出
    • 教会権力と国家権力──神聖ローマ帝国
    • 民衆宗教のコスモロジーと王権観
  • Ⅲ 王権とイデオロギー編成
    • 近代天皇制イデオロギーの思想過程──徳川思想および平田篤胤像の転回を中心に
    • 国家神道とメシアニズム──「天皇の神格化」からみた大本教……島薗進
    • 王のカリスマ性