虎熊山

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』

虎熊山(とらくまやま)は、霊界物語に登場する火山。第65巻にだけ登場する。月の国にある[1]

概要

主なエピソード

爆発

虎熊山が爆発する前のシーン。

  • 第65巻第4章不聞銃#:「虎熊山は昼夜の区別なく盛んに噴火してゐる。そして時々鳴動を始め、地の震ふ事も日に三四回はあつた」


虎熊山が爆発するシーンは6回出る。同一の爆発だが、それを目撃した人物や場所が異なる。

  • 第65巻第12章天恵#:「忽ち轟然たる響が後方に聞えた。よくよく見れば虎熊山は大爆発を初め、山半分以上は黒煙に包まれ、大火災を起して居る」:治道居士の一行、虎熊山から聖地エルサレムに向かう途中の「小さき山の麓」。
  • 第65巻第13章隔世談#:「雲にかすんだ虎熊山の鳴動は俄に猛烈となり、大地はビリビリビリと震ひ出して来た(略)轟然たる一発の響と共に、虎熊山は大爆発を来たし、黒煙天に漲り、熔岩は雨の如く、四方に散乱し数里を隔てた此地点迄降つて来た(略)神の御恵か、雨の如く降り来つた巨大なる熔岩は一人も傷つけずにをさまつて了つた」:伊太彦ハール、虎熊山から聖地エルサレムに向かう途中の大きな一本松[7]の下。
  • 第65巻第14章山川動乱#:「轟然たる大音響と共に、背後にあたる虎熊山は俄に爆発し、熔岩を降らし、山野の樹木、禽獣を傷つけた。デビス姫は此爆音に思はず知らず立ち止まり、後ふり返り眺むれば、満天墨を流したる如く、空翔つ鳥はバタリバタリと地上に落ちて来た」:デビス姫、「とある山の裾」。
  • 第65巻第15章饅頭塚#:ブラヷーダ姫の回顧歌「セルの山辺に来て見れば 俄に四辺暗澹と 不快の空気に包まれぬ 唯事ならじと神の御名 ただ一心に唱へつつ 千花の香る山路を 進み来れる折柄に 大地は俄に震動し 後に聞ゆる爆音は 獅子狼か虎熊か 但しは大蛇の襲来か 百千万の雷の 一度に落ちし如くなる 其音響に振りかへり 空を仰いで眺むれば 豈計らむや昨日まで 醜の曲津に捉はれて 苦しみ居たる思出の 印象深き雲の山 虎熊岳の爆発と 悟りし時の恐ろしさ」(この後ブラヷーダ姫は、マナスイン竜王が通過する場面に遭遇する):ブラヷーダ姫、「セルの山辺」。
  • 第65巻第21章仙聖郷#:「俄に大地はビリビリと震動し、四辺の山岳は轟々と唸り出したとみるまに、轟前たる爆音、天地もわるる許りに響き来り、水門壺におちて居た、テーラは其震動にはね飛ばされて、二三間飛上り、どんと大地に投げ付けられ、苦しげに泡をふいてゐる。此音響は虎熊山の火山が一時に爆発した響であつた」:三千彦仙聖郷
    • 第65巻第22章均霑#:(前の章からの続き)「虎熊山の俄の爆発に、仙聖山は云ふも更なり、此郷土の山川草木は激烈に震動し、三千彦を除く外、何れも顔色蒼白となり、慄ひ戦いてゐた。熔岩は七八里隔てた此地点まで遠慮会釈もなく降りくるその凄じさ」
  • 第65巻第24章危母玉#:「俄に一天墨を流した如く黒雲塞がり、えも云はれぬ陰欝の空気が漂うて来た。そしてあたりは森閑として微風一つ吹かず、何ともなしに蒸し暑く身体の各部からねばつた汗が滲んで来る。毒ガスにでもあてられた様に息苦しくなり、川べりの木蔭に二人は倒れる様にして腰を卸し、草の根に顔を当てて地中から湧き出づる生気を吸ひ、健康の回復を計つてゐる。これは数十里を隔てた東方の虎熊山が爆発し、折柄の東風に煽られて、毒を含んだ灰煙が谷間の低地へ向つて集まつて来たからである」:玉国別真純彦、聖地エルサレムに近いサンカオの里

脚注

  1. 第65巻第2章古峡の山#の虎熊山付近の場面で「同じ月の国の此土地に於て活動し乍ら」云々という(タールの)セリフが出る。
  2. 第65巻第2章#
  3. 第65巻第22章#
  4. 第65巻第12章天恵#第15章#第21章#第24章#
  5. 第65巻第23章義侠#:甲のセリフ「お気の毒乍ら虎熊山は半以上爆発し」
  6. 第65巻第1章#第11章#
  7. 第65巻第13章隔世談#:「二抱へもあらうといふパインが、一方は山、一方は野辺の細道の傍に、月の傘を拡げたやうに只一本聳え立つてゐる。その松の木蔭に」