玉純彦
玉純彦（たますみひこ）は、霊界物語に登場する人物。南高山の従臣[1]。後に八島姫（南高山の守神・大島別の娘）と結婚する。
概要
主なエピソード
第3巻
玉純彦と高山彦は、南高山の谷川で倒れていた大道別を発見し介抱した。その額に巴型の斑点があるのを見て、二人は大道別を南高山の城塞に連れ帰る。（八島姫の身代わりとして荒河明神の生贄にするため）〔第3巻第33章「巴形の斑紋」#〕
道彦（大道別が改名）の後を追って南高山を出て行った八島姫の行方を探していた玉純彦は、スペリオル湖を渡る船の上で、八島姫を発見する。すると白色の玉が天から落下して白煙が立ち昇った。煙が散った後、八島姫を連れて南高山に帰る。しかしその八島姫は実は白狐の旭が変化したもので、本物の八島姫は神命により常世城へ入り常世姫の侍女となった。〔第3巻第39章「乗合舟」#〕
第4巻
常世会議の二日目に八島姫が登壇した。しかし八島姫は南高山にいるはずである。玉純彦は壇上に登り「邪神が変化した偽者だろ？本物の八島姫なら額に巴型の斑点があるはずだ」と詰め寄る。八島姫は額を見せると斑点があったので、本物だと判明した。しかしその後、別の八島姫が現れ、八島姫が二人になったので議場は騒然となる。〔第4巻第9章「大の字の斑紋」#〕
三日目に、玉純彦は登壇して、面白く踊りながら即興歌を歌った。その中で、この常世会議は常世彦夫妻の野心によるもので、怪奇な出来事ばかり起きて来たことを嘲笑った。一同はふと気がつくと、今まで玉純彦と思っていたのは誤りで、骨格たくましい荒神が太い鉄棒を引っ提げて壇上に突っ立ち、両眼を見開いて、常世彦を見つめていた。その荒神は次第に煙のように消えてしまった。本物の玉純彦は自席で居眠りをしていた。〔第4巻第14章「大怪物」#〕
第5巻
顕恩郷にやって来た八島姫と春日姫は、南天王と鼎談する。南天王が「芳彦」と呼ぶと、玉純彦が現れた。南天王の計らいにより、玉純彦と八島姫は結婚する。二人は南高山に帰り、玉純彦は大島別の跡を継いだ。〔第5巻第7章「三拍子」#〕
大洪水が近い付いて来た。宣伝使の神澄彦は南高山を宣伝に訪れる。玉純彦は神澄彦の誠心に感じ、宣伝使となった。八島姫を南高山に残して、神澄彦と共に旅立った。〔第5巻第42章「神玉両純」#～第43章「長恨歌」#〕