玉の宮 (ビクトル山)
この項目では、ビクトル山の頂上にある玉の宮について説明しています。その他については「玉の宮 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
玉の宮(たまのみや)は、霊界物語に登場する宮。ビクトル山の頂上にある。
概要
- 初出:第54巻第19章「流調」#
- 桧皮葺きの立派な社殿。[1]
- 「神王の宮」(ビクトル山の神王の森にある盤古神王を祭る祠)を建て替えたものなのか、その近くに造ったのか、それとも全く別の場所に造ったのかは定かでない。
主なエピソード
建立の経緯
- 第53巻第23章「純潔」#で刹帝利(ビクトリヤ王)を始め城内一同が(元はウラル教だったが)三五教に帰順し、神殿を造ることになった。[2]
- 第54巻第5章「万違」#で、神殿が建築中だということが記されている。[3]
- 第54巻第10章「万亀柱」#で、9割完成したことが歌われている。[4]
- 第54巻第18章「真信」#で落成した[5]。タルマンが宮司となった[6]。
完成後
- ビクトル山の神殿(玉の宮)に王を始め一同は初詣りをすると、竜彦に木花姫命が神懸かり、治国別に対して「一刻も早く猪倉山へ行き、道晴別を救え」と命じる。〔第54巻第21章「鼻向」#〕
- 万公とスガール姫が玉の宮を参拝すると、隆靖彦、隆光彦という二人のエンゼルが現れて、「刹帝利はベルツ、シエールの怨霊に悩まされているから助けに行け」と命じられ、城に向かった。〔第55巻第20章「万面」#~第22章「比丘」#〕
- 治道居士、道貫居士、素道居士、求道居士の4人の修験者は、刹帝利の依頼によって玉の宮の守護職となった。そして頭を丸めて三五教を四方に宣伝して回った。頭髪を剃り落として宣伝に回ったのはこの4人が嚆矢である。ビクの国の玉の宮から始まったので、後世、頭を丸めて宣伝する聖者を「比丘」と呼ぶようになった。〔第55巻第22章「比丘」#〕
脚注
- ↑ 第54巻第18章「真信」#:「ビクトル山の頂上に檜皮葺の立派な社殿が落成し」
- ↑ 第53巻第23章「純潔」#:「これより治国別初め、万公、松彦、竜彦は、刹帝利の懇情により、三五の教理や儀式を城内の重役その他に教導し、神殿や教殿を新に創立し」
- ↑ 第54巻第5章「万違」#:「治国別は竜彦、松彦を伴ひ、ビクトル山の神殿建築の模様を見むとて、監督がてら出て行つた後である」「」
- ↑ 第54巻第10章「万亀柱」#:「三五教の御教を 完全に委曲に相伝へ 皇大神の御舎を ビクトル山の頂上に 岩切り砕き土を掘り 上つ岩根に搗きこらし 底つ岩根に搗き固め 大宮柱太知りて 今は漸く九分通り 竣工したるぞ嬉しけれ」
- ↑ 第54巻第18章「真信」#:「ビクトル山の頂上に檜皮葺の立派な社殿が落成し大国常立尊を初め奉り、天照皇大御神、神伊邪那岐大神、神伊邪那美大神、神素盞嗚大神、豊国姫大神、稚桜姫大神、木花姫大神、日の出神を初め、盤古神王を別殿に祭り、荘厳なる祭典の式は無事終了された」
- ↑ 第54巻第19章「流調」#:「タルマンは前ウラル教の宣伝使たりしが、此度治国別の弟子となり、三五教の御教や儀式を教へられ、宮司となつて長く仕へ、王家を初め国家の安泰を祈るべき職掌となつた。タルマンは宮司として祝意を表すべく立ち上り謡ひ始めた」