大中教
大中教(だいちゅうきょう)は、霊界物語に登場する宗教。ウラル彦が創始した宗教で、ウラル教の旧称。
概要
大中教は極端な個人主義の教理で、己一人を中心とする主義。「大」は「一人」と書く。本来は、盤古神王(ここではウラル彦が偽称した偽の盤古神王)ただ一人がこの世界の神であり、王者であり、最大権威者であり、この「一人」を中心として総ての命令に服従せよ、という教えであった。しかし大中教の宣伝使たちが、この立教の意義を誤解して、己一人を中心とするのが大中教の教えであると変節し、最も忌むべき利己主義のやり方と化してしまった。[1]
初出は第6巻第31章「襤褸の錦」#で、最後に出るのは第8巻第9章「鏡の池」#。同時並行して「ウラル彦の教(おしえ)」という表現が使われている。「ウラル教」という言葉が初めて出るのは第7巻第45章「酒魂」#である。
主なエピソード
- 月の国の白雪郷で、日の出神一行が大中教に脅迫されていた村人や祝姫らを解放する。〔第7巻第9章#~第12章#〕
- 筑紫島の筑紫の都の町外れで、酔っ払っている大中教の宣伝使・蚊取別を、三五教の日の出神一行が言向け和す。〔第7巻第43章#~第45章#〕