夜の食国
夜の食国(よるのおすくに、よのおすくに)は、霊界物語に登場する国。月読命が治める世界のこと。月界(太陰の世界)。
次の2ヶ所だけに出る。
- 第12巻第28章「三柱の貴子」#:「『次に月読命に詔給はく「汝が命は夜の食国を知らせ」と事依さし給ひき』 右の眼よりお生れになつた月読命に夜の主宰をせよと仰せられた。知らせといふことは、大事に守護り能く治めよといふ意味で、太陰の世界を主宰せよと仰有つた。高天原は全大宇宙である。夜の食国は昼の従である。それで月読命はどこまでも天照大御神を扶けて宇宙の経綸に当れと、斯う云ふ詔であります」
- 第13巻第1章「言霊開」#:「また月夜見の大神は 夜の食国を守りませ」
大本神諭には、これまでの世界は夜の食国の守護であった、と記されている。大本神諭 明治36年旧6月8日#:「是迄の世界は夜の食国の守護で在りたから、ドンナ行為を致して居りても罸も当らず、大悪人の覇張るに都合が能く出来て居りて」
記紀における分治
古事記では三貴神が生まれた際にイザナギが、アマテラスには「高天原」を、ツキヨミには「夜の食国」を、スサノオには「海原」を治めよと命じている。 →「高天原」「大海原」を参照
ただし日本書紀では、アマテラスには「高天原」を、ツキヨミには「海原」を、スサノオには「天下(あめのした)」を治めよと命じている。