勝彦 (道彦)
この項目では、後に道彦と改名した勝彦について説明しています。その他の勝彦については「勝彦 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
勝彦(かつひこ)は、霊界物語の登場人物。第11巻では勝公(かつこう)という名でウラル教の目付として登場する。第14~15巻では三五教の宣伝使として登場する。第15巻で道彦(みちひこ)と改名する。
概要
- 初出:初出:第11巻第7章「露の宿」#(勝公)[1]、第14巻総論歌#、第14巻第6章「楽隠居」#(勝彦)、第15巻第1章「破羅門」#(道彦)
- 第11巻では「勝公」という名で、第14巻では「勝彦」という名で、第15巻では改名して「道彦」という名で出る。(第14巻でも最初の方は「勝公」と呼ばれている)
- 第11巻第23章「保食神」#に名前が出る「勝彦」も、この勝彦を指している可能性がある。
- 年は数え年で30歳。[2]
主なエピソード
第11巻
北の森 (新玉原)で東彦・高彦らを襲うが、逆に東彦に霊縛をかけられてしまう。〔第11巻第7章#〕
その後、明志の湖を渡る明志丸の船上で三五教に改宗している。〔第11巻第9章#〕
黒野ケ原の孔雀姫(その正体は松代姫)の館に留まり、松代姫に代わって三五教を宣伝することになる。〔第11巻第12章#〕
第14巻
- ウラル教に捕まり小鹿峠の岩窟の中に幽閉されていたところを、弥次彦、与太彦らに救出される。〔第14巻第6章「楽隠居」#〕
- 岩窟の中で勝彦は、弥次彦との会話の中で自分の経歴を次のように説明している。──元はウラル教の信者だったが、黒野ケ原で孔雀姫に巡り会い、改心して三五教になった。神様の御用に立ちたいため、元のウラル教にいったん復帰して、捕手となった。三五教の宣伝使が二人の供を連れて関所に迷い込んで来たとき、同僚が出刃包丁で猪を料理しており、宣伝使を荒料理してやろうか(つまり刺してやろうか)と言うので、宣伝使に目配せしたら、逃げ去った(これは第13巻第24章「大活躍」/a497-a515#で、音彦が弥次彦・与太彦を連れて、ウラル教の捕手たちから逃げている途中、「大きな館」に逃げ込み、一人の男が目配せしたので、板戸を押して逃げ去ったエピソードを指している)。三五教に味方をしたため、仲間に怪しまれ、懲らしめのためにここに昨日から無期限で押し込められた。
- 弥次彦とともに暴風に吹き上げられ、幽界旅行をする。〔第14巻第7章#~第8章#〕
第15巻
- 弥次彦、与太彦、勝彦はそれぞれ安彦、国彦、道彦と改名し、太玉命の従者となる[3]。太玉命一行はバラモン教の鬼雲彦が支配する顕恩郷に乗り込むが、3人はエデン河を渡る際、バラモン教に攻撃され、濁流に呑まれて行方不明になってしまう。〔第15巻第1章「破羅門」#~第15巻第2章「途上の変」#〕
- 安彦、国彦、道彦の3人に田加彦、百舌彦を加えた計5人は、幽界旅行し、一途の川で2人の婆と会う。妙音菩薩に救われ、現界に戻る。〔第15巻第5章「五天狗」#~第7章「釣瓶攻」#〕
- 5人は北山のウラナイ教の本部で、高姫・黒姫に遭遇する。出刃包丁を持った2人に追いかけられ、床に散ったとろろ汁に足を滑らせる。〔第15巻第8章「ウラナイ教」#~第9章「薯蕷汁」#〕