テームス峠
テームス峠(てーむすとうげ)は、
(1) 霊界物語に登場する峠。アフガニスタンのテームス山にある。
(2) 霊界物語第39巻第17章の章題。
本項では(1)について解説する。
概要
- 初出:第39巻第17章「テームス峠」#
- テームス山という山名で出る場合もあるが、テームス峠という峠名で出る場合の方が多い。[1]
- テームス山はアフガニスタンで有名な峻坂。登りが三里、下りが三里のかなり大きな峠で、フサの国から月の国へ渡る境域にある。[2]
- テームス山の麓をライオン川が流れている。[3]
- 「テームス」という名の人物が複数登場するが、テームス山(テームス峠)との関係は不明。
主なエピソード
第39巻
黄金姫(蜈蚣姫)と清照姫(小糸姫・黄竜姫)の母娘は浮木ケ原に向かって西南に歩いて行く。テームス山に突き当たり道端に腰掛けて休んでいると、二人の馬方が通りかかる。そのうち一人はバラモン兵のレーブだった。母娘を殺すためにやって来たが見破られ計略をあきらめる。そして二人が鬼熊別(バラモン教の副棟梁)の妻子だと知ると平伏する。4人はそこで一晩を明かし、翌日峠を登って行く。〔第39巻第17章「テームス峠」#〕
テームス峠の頂上にはバラモン教の関所が設けられ、黄金姫と清照姫が通るのを探していた。大黒主の命で二人を捕まえるためである。そこへレーブらが馬を曳いて登って来たが、乗っている黄金姫と清照姫の威厳に恐れ入って、関守たちは一行を通らせた。〔第39巻第18章「関所守」#〕
第40巻
照国別一行3人(他は照公、梅公)はテームス山を登り、頂上の関所に着いた。春公ら5人の関守は大酒を煽って地に倒れ、風邪を引いて熱を出している。一行が天の数歌を唱えると、春公の口から小さいムカデが二匹飛び出し見る間に大ムカデとなり峠を逃げ下りて行く。病気が治った春公は悔い改め、照国別一行に従って、案内役として月の国へ行くこととなった。一行4人はテームス峠を西南指して下って行く。〔第40巻第15章「氷嚢」#~第16章「春駒」#〕
現実のテームス山
現実のアフガニスタンに該当する山があるかどうかは不明。