スッポンの湖
スッポンの湖(すっぽんのみずうみ)は、霊界物語に登場する湖。筑紫島にある。
概要
- 表記ゆれ:スッポンの湖(うみ)、鼈の湖(すっぽんのうみ)、鼈の池(すっぽんのいけ)
- 初出:第35巻序文#、第35巻第9章「分担」#
- 第35巻第9~16章に出る。
- スッポンの湖はナイル河(=白瀬川)の源流にあり[1]、広さは東西20里、南北30里ある。[2]
- 白山峠の山頂から、はるか東北の方に、スッポンの湖の一部が見える[3]。白山峠から行くと、湖の南岸に着く[4]。
三つの島
スッポンの湖には、松の島(松島)、竹の島(竹島)、梅の島という三つの浮島がある。時々刻々と位置を変じ、浮き草のように漂える奇妙な島である。[5]
第35巻第16章「浮島の花」#で舞台となる。(下の「主なエピソード」を参照)
主なエピソード
虎公、お愛、三公、孫公の一行4人は、スッポンの湖の大蛇を言向け和しに向かう。〔第35巻第9章「分担」#〕
4人がスッポンの湖の南岸に辿り着くと、すっかり夜になっていた。湖はブクブクと泡立ち、波の柱があちこちに立ち、湖中から火の玉が無数に現れる。孫公は震え声で宣伝歌を歌うが、恐ろしい唸り声が聞こえ出し、烈風が吹き大地が震動する。次に三公が歌うが、湖はますます荒れ狂った。〔第35巻第14章「空気焔」#〕
お愛が大蛇を神の道に諭す歌を歌うと、烈風は勢いを減じる。虎公が悔悟を促す歌を歌うと、湖面の怪物は姿形を変えて無数に浮かび上がり、その臭気に4人は弱り果てる。やがて夜が明けると怪物は消え失せた。4人は湖水で禊をし、天津祝詞を奏上する。そこへ玉治別が現れた。実は玉治別は、昨夜の言霊戦を、森林から見守っていたのである。5人で大蛇を言向け和すため言霊戦を開始する。〔第35巻第15章「救の玉」#〕
湖に浮かぶ三つの浮島(松の島、竹の島、梅の島)は、実は三頭の大蛇の化身だった。玉治別一行が一日一夜祈願をこらすと、湖水は二つに分かれて、三頭の大蛇は美しい女神の姿となり、天上に昇って行った。〔第35巻第16章「浮島の花」#〕