スウヤトゴルの山
スウヤトゴルの山(すうやとごるのやま)は、霊界物語に登場する山。紫微天界の「西方の国土」にある。山であり、また曲津神の集団のことでもある。
概要
- 表記ゆれ:スウヤトゴルの連峰、スウヤトゴル山脈
- 初出:第75巻第19章「日南河」#
- 天地の邪気が凝り固まり、十二頭の大蛇神となり、たちまち姿を変じてスウヤトゴルの山となった。[1]
- 日南河の西北に高く聳えている。[1]
- スウヤトゴルとは「聖なる山」の義。だがそれは偽名で、実は大曲津見の神、八十曲津見の神の悪霊が割拠している。つまり悪神の化身。[1]
主なエピソード
- 太元顕津男の神はスウヤトゴルを帰順させて「西方の国土」を拓くため、日南河を渡ると、照男の神を始めとする八柱の神(照男の神、内津豊日の神、大道知男の神、宇志波岐の神、臼造男の神、内容居の神、初産霊の神、愛見男の神)が出迎えた。すると雷鳴が轟き大雨が降り出し日南河は濁流に溢れてしまう。曲津神が脅そうとしているのである。しかし太元顕津男の神はこの光景を見ても驚かずニッコとしている。そこへ、橋を架けるために先に行っていた美波志比古の神が戻って来て、曲津神たちが罠を張って待ち構えていることを注進する。〔第75巻第20章「岸辺の出迎(一)」#~第21章「岸辺の出迎(二)」#〕
- 太元顕津男の神と八柱神は日南河で禊の神事を修すると、柏木の森を目当てに出発した。〔第75巻第22章「清浄潔白」#〕
- スウヤトゴルの山に姿を変じて西方の国土を我が物とする大曲津見の神は、自分が太元顕津男の神だと称して朝香比女の神を迎えて御子生みを為し、西方の国土を完全に占領しようという計画を立てていた。そこへ本物の太元顕津男の神がやって来たので驚き、その一行を全滅させようと、醜女の神(醜狐)を柏木の森に派遣した。醜女の神は太元顕津男の神一行に「右の道に行けば勝つ、中を行けば負ける、左に行けば滅びる」とささやくが、太元顕津男の神はそれを罠だと見破り、真ん中の道を進んで行き、無事に柏木の森を突破し、スウヤトゴル山脈を目指して進んで行った。〔第75巻第23章「魔の森林」#〕 (太元顕津男の神の物語はここで終わっている。スウヤトゴルがどうなったかは書かれていない)