「虎島寅子」の版間の差分
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'''虎島寅子'''(とらしま とらこ)は、[[霊界物語]][[第64巻]]に登場する人物。[[ユラリ教]]の教主。通称「'''お寅'''」([[浮木の村]]のお寅とは別人→「[[お寅 ( | {{Otheruses|ユラリ教の教主であるお寅|その他のお寅|お寅 (曖昧さ回避)}} | ||
'''虎島寅子'''(とらしま とらこ)は、[[霊界物語]][[第64巻]]に登場する人物。[[ユラリ教]]の教主。通称「'''お寅'''」([[浮木の村]]のお寅とは別人→「[[お寅 (浮木の村)]]」)。他の巻の[[高姫]]に相当する。 | |||
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* 夫は[[虎島久之助]]。 | |||
* ルートバハーの「脱走教」(分派の意味だと思われる)である[[ユラリ教]]の「教主」。実態としては教祖であるが、劇中では「教祖」と呼ばれている箇所はない<ref>「教主」と呼ばれている例 {{rm09|641|0002|総説}}:「ユラリ教の'''教主'''自称日の出神の生宮のお寅婆アさまが三人の弟子を伴ひ」、{{rm|64b|7|虎角}}:トンク又はテクのセリフ「流石はウラナイ教のお寅さま、底津岩根の大ミロクの生宮、日出神のお寅さま、ウラナイ教の'''大教主'''」</ref>。また、ユラリ教と呼ばれているのは第64巻上だけで、第64巻下では[[ウラナイ教]]と呼ばれている。 | * ルートバハーの「脱走教」(分派の意味だと思われる)である[[ユラリ教]]の「教主」。実態としては教祖であるが、劇中では「教祖」と呼ばれている箇所はない<ref>「教主」と呼ばれている例 {{rm09|641|0002|総説}}:「ユラリ教の'''教主'''自称日の出神の生宮のお寅婆アさまが三人の弟子を伴ひ」、{{rm|64b|7|虎角}}:トンク又はテクのセリフ「流石はウラナイ教のお寅さま、底津岩根の大ミロクの生宮、日出神のお寅さま、ウラナイ教の'''大教主'''」</ref>。また、ユラリ教と呼ばれているのは第64巻上だけで、第64巻下では[[ウラナイ教]]と呼ばれている。 | ||
* 生まれつき自我心が強い。<ref name="rm64a19_1">{{rm|64a|19|祭誤}}:「生れつき自我心の強い女であつたが変性男子の系統と云ふのを奇貨としてユラリ教と云ふ変則的なる教団をたてユラリ彦命を祀つて、盛んにルートバハーの教主ウヅンバラチヤンダーに反抗的態度をとつてゐる。そして自分は底津岩根の大弥勒、日の出神と自称し、朝から晩まで皺枯声を出して濁つた言霊で四辺の空気を灰色に染て居る」</ref> | * 生まれつき自我心が強い。<ref name="rm64a19_1">{{rm|64a|19|祭誤}}:「生れつき自我心の強い女であつたが変性男子の系統と云ふのを奇貨としてユラリ教と云ふ変則的なる教団をたてユラリ彦命を祀つて、盛んにルートバハーの教主ウヅンバラチヤンダーに反抗的態度をとつてゐる。そして自分は底津岩根の大弥勒、日の出神と自称し、朝から晩まで皺枯声を出して濁つた言霊で四辺の空気を灰色に染て居る」</ref> | ||
* [[変性男子]]の系統ということを利用して、ユラリ教という変則的教団を興し、[[ユラリ彦命]]を祀った。自分は「底津岩根の大弥勒、[[日の出神]]」だと自称し、[[ルートバハー]]の教主[[ウヅンバラチャンダー]]に反抗的態度を取っている。<ref name="rm64a19_1" /> | * [[変性男子]]の系統ということを利用して、ユラリ教という変則的教団を興し、[[ユラリ彦命]]を祀った。自分は「底津岩根の大弥勒、[[日の出神]]」だと自称し、[[ルートバハー]]の教主[[ウヅンバラチャンダー]]に反抗的態度を取っている。<ref name="rm64a19_1" /> | ||
* 信徒の中でお寅が最も信任しているのは「[[お花]]」(菖蒲のお花)と、海軍士官上がりの「[[守宮別]]」である。お寅は日の出神の生宮と自称し、守宮別と共に[[曲霊軍]]の襷を掛け、[[日の出島]]を隈なく巡教し、軍艦上での布教もやり、ヤンチャ婆さまの名を売った、したたか者である。お寅と守宮別は腹を合わせ、[[変性女子]]の[[ウヅンバラチャンダー]]を社会の廃物となして、自分らが取って代わろうと苦心した。<ref name="rm64a19_2">{{rm|64a|19|祭誤}}:「ここへ集る信徒の中には随分色々な変り者があつて、中にも最も寅子の信任を得たのは、善も悪きも難波江の菖蒲のお花と云ふ、あまり色の白くない背の低い横太い年増婆アさまである。そして寅子の最も信任してゐるのは守宮別と云ふ海軍の士官上りの外国語をよく囀る男であつた。寅子は日の出神の生宮と自称し乍ら此守宮別と共に宅を外にして曲霊軍の襷を掛け、日の出島の東西南北を隈なく巡教し、軍艦布教までやつてヤンチヤ婆アさまの名を売つた、したたか者である。守宮別は日の出神と腹を合せ如何にしても変性女子のウヅンバラチヤンダーを社会の廃物となし、自分等がとつて代らむと苦心の結果、守宮別は四方八方に反対運動を開始し、終には六六六の獣を使つてウヅンバラチヤンダーの肉体の自由まで奪つた剛の者である」</ref> →詳細は「[[ユラリ教]]」を見よ | * 信徒の中でお寅が最も信任しているのは「[[お花]]」(菖蒲のお花)と、海軍士官上がりの「[[守宮別]]」である。お寅は日の出神の生宮と自称し、守宮別と共に[[曲霊軍]]の襷を掛け、[[日の出島]]を隈なく巡教し、軍艦上での布教もやり、ヤンチャ婆さまの名を売った、したたか者である。お寅と守宮別は腹を合わせ、[[変性女子]]の[[ウヅンバラチャンダー]]を社会の廃物となして、自分らが取って代わろうと苦心した。<ref name="rm64a19_2">{{rm|64a|19|祭誤}}:「ここへ集る信徒の中には随分色々な変り者があつて、中にも最も寅子の信任を得たのは、善も悪きも難波江の菖蒲のお花と云ふ、あまり色の白くない背の低い横太い年増婆アさまである。そして寅子の最も信任してゐるのは守宮別と云ふ海軍の士官上りの外国語をよく囀る男であつた。寅子は日の出神の生宮と自称し乍ら此守宮別と共に宅を外にして曲霊軍の襷を掛け、日の出島の東西南北を隈なく巡教し、軍艦布教までやつてヤンチヤ婆アさまの名を売つた、したたか者である。守宮別は日の出神と腹を合せ如何にしても変性女子のウヅンバラチヤンダーを社会の廃物となし、自分等がとつて代らむと苦心の結果、守宮別は四方八方に反対運動を開始し、終には六六六の獣を使つてウヅンバラチヤンダーの肉体の自由まで奪つた剛の者である」</ref> →詳細は「[[ユラリ教]]」を見よ | ||
* お寅は「[[高姫]]の再来」<ref>{{rm|64a|25|地図面}}:[[守宮別]]のセリフ「おい、'''高姫の再来'''のお寅さま、真黒々姫の再来のお花さま、曲彦の再来の、ヤツパリ曲彦さま」</ref> | |||
* お寅の守護神は[[高姫]]。<ref>{{rm|64a|21|遍路}}:お寅のセリフ「私の守護神は高姫と云つて」</ref> | |||
* 実在の人物としては、[[福島久子]]に相応する。 →「[[福島久子]]」 | * 実在の人物としては、[[福島久子]]に相応する。 →「[[福島久子]]」 | ||
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お寅は[[御霊城]]に帰ると、[[お花]]と[[ヤク]]が居た。お寅はお花に「私を探そうともせず、御霊城を乗っ取ろうとヤクとたくらんだのだろう」と疑う。ヤクはバカバカしくなり御霊城を飛び出した。お寅はその後を追い駆ける。トンクら3人もお寅の後を追った。その間、お花と守宮別は御霊城でイチャついていた。そこへお寅が帰って来る。愛人の守宮別をお花に盗られて半狂乱になって気絶する。お花と守宮別は御霊城から逃げ出した。〔{{rm|64b|4|誤霊城}}~{{rms|64b|5|横恋慕}}〕 | お寅は[[御霊城]]に帰ると、[[お花]]と[[ヤク]]が居た。お寅はお花に「私を探そうともせず、御霊城を乗っ取ろうとヤクとたくらんだのだろう」と疑う。ヤクはバカバカしくなり御霊城を飛び出した。お寅はその後を追い駆ける。トンクら3人もお寅の後を追った。その間、お花と守宮別は御霊城でイチャついていた。そこへお寅が帰って来る。愛人の守宮別をお花に盗られて半狂乱になって気絶する。お花と守宮別は御霊城から逃げ出した。〔{{rm|64b|4|誤霊城}}~{{rms|64b|5|横恋慕}}〕 | ||
2人を探しに出かけたお寅は、2人が手をつないでいるのを見て卒倒してしまう〔{{rm|64b|7|虎角}}〕。発熱して病となり、[[御霊城]]で寝込んでしまった。トンクとテクは平癒祈願のため[[橄欖山]]へ登る。山上で[[ブラバーサ]]と出会い、お寅の病のことを話す。ブラバーサは御霊城へ行き、お寅の病が治るよう祈願した。するとたちまちお寅の熱は治まった。ところがお寅は、お前のおかげで治ったわけではないとうそぶき、さんざん毒づいてブラバーサを追い返してしまう。〔{{rm|64b|16|誤辛折}}〕 | |||
翌日、ツーロが帰って来て「守宮別とお花が結婚し、僧院ホテルで[[新ウラナイ教]]を設立した。しかし[[有明家の綾子]]という女(守宮別の愛人。ヤクの娘)が現れて、お花と大喧嘩となり、お花は発熱して病院に入院した」という話を聞く。お寅は急いで僧院ホテルへ向かった。〔{{rm|64b|17|茶粕}}〕 | 翌日、ツーロが帰って来て「守宮別とお花が結婚し、僧院ホテルで[[新ウラナイ教]]を設立した。しかし[[有明家の綾子]]という女(守宮別の愛人。ヤクの娘)が現れて、お花と大喧嘩となり、お花は発熱して病院に入院した」という話を聞く。お寅は急いで僧院ホテルへ向かった。〔{{rm|64b|17|茶粕}}〕 | ||
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* [[菖蒲のお花]] | |||
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2020年3月1日 (日) 16:45時点における最新版
この項目では、ユラリ教の教主であるお寅について説明しています。その他のお寅については「お寅 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
虎島寅子(とらしま とらこ)は、霊界物語第64巻に登場する人物。ユラリ教の教主。通称「お寅」(浮木の村のお寅とは別人→「お寅 (浮木の村)」)。他の巻の高姫に相当する。
概要
- 初出:第64巻上第19章「祭誤」#
- 第64巻上・下だけに登場する。
- たいていの場合「お寅」と記され、「寅子」とはあまり記されていない。
- 夫は虎島久之助。
- ルートバハーの「脱走教」(分派の意味だと思われる)であるユラリ教の「教主」。実態としては教祖であるが、劇中では「教祖」と呼ばれている箇所はない[1]。また、ユラリ教と呼ばれているのは第64巻上だけで、第64巻下ではウラナイ教と呼ばれている。
- 生まれつき自我心が強い。[2]
- 変性男子の系統ということを利用して、ユラリ教という変則的教団を興し、ユラリ彦命を祀った。自分は「底津岩根の大弥勒、日の出神」だと自称し、ルートバハーの教主ウヅンバラチャンダーに反抗的態度を取っている。[2]
- 信徒の中でお寅が最も信任しているのは「お花」(菖蒲のお花)と、海軍士官上がりの「守宮別」である。お寅は日の出神の生宮と自称し、守宮別と共に曲霊軍の襷を掛け、日の出島を隈なく巡教し、軍艦上での布教もやり、ヤンチャ婆さまの名を売った、したたか者である。お寅と守宮別は腹を合わせ、変性女子のウヅンバラチャンダーを社会の廃物となして、自分らが取って代わろうと苦心した。[3] →詳細は「ユラリ教」を見よ
- お寅は「高姫の再来」[4]
- お寅の守護神は高姫。[5]
- 実在の人物としては、福島久子に相応する。 →「福島久子」
主なエピソード
第64巻上
お寅は、上海から帰国した守宮別から「上海で見たロンドンタイムスの記事によると『エルサレムにキリストの再臨が近づいた、日の出島から救世主が現れる…と騒いでいる、その救世主とはウヅンバラチャンダーである』」と聞いて、「あんな者が救世主になったら大変だ、これから日の出神の生宮(つまり自分)が救世主として現れましょう」と言って、お花、守宮別、曲彦を伴いエルサレムへ旅立った。〔第64巻上第22章「妖行」#〕
エルサレムに着いたお寅一行4人は、橄欖山に登る。お寅は他の3人に小言ばかり言い、口論となる。〔第64巻上第23章「暗着」#〕
お寅一行は僧院ホテルに宿泊することになった。新聞で、救世主の再臨に先立って日の出島からブラバーサ(ルートバハーの宣伝使)がエルサレムにやって来た、という記事を読に、ブラバーサがマリヤやサロメという女と親交があることを知る。〔第64巻上第24章「妖蝕」#〕
お寅は、マリヤがいるアメリカンコロニーと、サロメがいるバハイ教のチャーチへ行くが、いずれも口論となり、ブラバーサの情報は得ることが出来ずに僧院ホテルに帰って来た。しかしお金が足りずに勘定が払えないことが分かり、お寅・お花・曲彦は裏口から逃げ出してしまう。酒に酔っ払った守宮別だけが取り残されたが、お寅が置き忘れた財布を手に入れた。〔第64巻上第25章「地図面」#~第26章「置去」#〕
シオン山の谷間にあるブラバーサの家で、スバール博士とブラバーサが話をしていると、お寅たち3人がやって来た。お金が無いためブラバーサの家に居候する。仕方なくブラバーサが言うことに従っていたが、次の日、守宮別が財布を持って現れると、お寅はとたんに態度を変えてブラバーサに毒づき、4人はブラバーサの家を出て行く。〔第64巻上第27章「再転」#〕 (曲彦は第64巻下には何故か登場しない)
第64巻下
エルサレムの僧院ホテルで復活祭の日(4月12日)、ブラバーサが演説をしているところへ、お寅が現れ、演説の妨害をする。演壇に上がり、自分が救世主だと演説するが、聴衆が「そいつを引きずりおろせ」と騒ぐ。聴衆の中にいたアラブ人のトンク、テク、ツーロの3人はお寅と守宮別を担いで、僧院ホテルの裏口から駆け出して行った。〔第64巻下第1章「復活祭」#〕
トンク、テク、ツーロの3人は、お寅と守宮別の2人を担いで、キドロンの谷の自分の借家へと運んだ。お寅の懐中にあるお金が目的で2人を攫ったのだと言う。しかし2人は逆にトンクら3人を縛り上げてしまう。お寅は「ブラバーサに頼まれたのだろう。白状しろ」と責めるが、トンクは「実はヤク(お寅のアジト「御霊城」の受付)に、お寅が剣呑になった時には攫って逃げてくれと頼まれたのだが、途中で懐中のお金が欲しくなり、ここに運び込んで脅し取ろうとした」と真実を告げる。お寅は3人を子分にしてしまう。〔第64巻下第3章「草居谷底」#〕
お寅は御霊城に帰ると、お花とヤクが居た。お寅はお花に「私を探そうともせず、御霊城を乗っ取ろうとヤクとたくらんだのだろう」と疑う。ヤクはバカバカしくなり御霊城を飛び出した。お寅はその後を追い駆ける。トンクら3人もお寅の後を追った。その間、お花と守宮別は御霊城でイチャついていた。そこへお寅が帰って来る。愛人の守宮別をお花に盗られて半狂乱になって気絶する。お花と守宮別は御霊城から逃げ出した。〔第64巻下第4章「誤霊城」#~第5章「横恋慕」#〕
2人を探しに出かけたお寅は、2人が手をつないでいるのを見て卒倒してしまう〔第64巻下第7章「虎角」#〕。発熱して病となり、御霊城で寝込んでしまった。トンクとテクは平癒祈願のため橄欖山へ登る。山上でブラバーサと出会い、お寅の病のことを話す。ブラバーサは御霊城へ行き、お寅の病が治るよう祈願した。するとたちまちお寅の熱は治まった。ところがお寅は、お前のおかげで治ったわけではないとうそぶき、さんざん毒づいてブラバーサを追い返してしまう。〔第64巻下第16章「誤辛折」#〕
翌日、ツーロが帰って来て「守宮別とお花が結婚し、僧院ホテルで新ウラナイ教を設立した。しかし有明家の綾子という女(守宮別の愛人。ヤクの娘)が現れて、お花と大喧嘩となり、お花は発熱して病院に入院した」という話を聞く。お寅は急いで僧院ホテルへ向かった。〔第64巻下第17章「茶粕」#〕
僧院ホテルの部屋で守宮別と綾子が話しているところへ、お寅が入って来た。守宮別はお花と綾子のことをうまく誤魔化して、お寅を言い含める。〔第64巻下第18章「誠と偽」#〕
お寅は、守宮別、トンク、テク、ツーロと共に自動車に乗り、エルサレム市内で大宣伝を開始した。宣伝歌を刷ったビラをバラまきながら唄い、四方八方を駆け巡る。そこへ夜叉のような勢いでお花が走って来た。守宮別はお花を追うため飛び下りる。お寅がハンドルを握るが、瀬戸物屋の店先に衝突してしまう。お寅たち4人は病院に運ばれた。〔第64巻下第20章「猫鞍干」#〕
この騒動により、お寅・お花・守宮別に対して、警察署から、エルサレムからの退去命令が出る。〔第64巻下第21章「不意の官命」#〕
「島」の字体
寅子・久之助の姓である「虎島」は霊界物語に計4回出るが、「虎嶋」が2回、「虎島」が2回、使われている。[6] [7]
- 第64巻上第19章「祭誤」#:「ここの主人を虎嶋久之助と云ひ、女房は虎嶋寅子と云ふ」
- 第64巻上第20章「福命」#:「虎島寅子は待ち焦れてゐた守宮別が瓢然と帰つて来たので」
- 第64巻上第25章「地図面」#:「私には済みませぬが守宮別……オツトドツコイ虎島久之助と云ふ」
脚注
- ↑ 「教主」と呼ばれている例 第641巻総説#:「ユラリ教の教主自称日の出神の生宮のお寅婆アさまが三人の弟子を伴ひ」、第64巻下第7章「虎角」#:トンク又はテクのセリフ「流石はウラナイ教のお寅さま、底津岩根の大ミロクの生宮、日出神のお寅さま、ウラナイ教の大教主」
- ↑ 2.0 2.1 第64巻上第19章「祭誤」#:「生れつき自我心の強い女であつたが変性男子の系統と云ふのを奇貨としてユラリ教と云ふ変則的なる教団をたてユラリ彦命を祀つて、盛んにルートバハーの教主ウヅンバラチヤンダーに反抗的態度をとつてゐる。そして自分は底津岩根の大弥勒、日の出神と自称し、朝から晩まで皺枯声を出して濁つた言霊で四辺の空気を灰色に染て居る」
- ↑ 第64巻上第19章「祭誤」#:「ここへ集る信徒の中には随分色々な変り者があつて、中にも最も寅子の信任を得たのは、善も悪きも難波江の菖蒲のお花と云ふ、あまり色の白くない背の低い横太い年増婆アさまである。そして寅子の最も信任してゐるのは守宮別と云ふ海軍の士官上りの外国語をよく囀る男であつた。寅子は日の出神の生宮と自称し乍ら此守宮別と共に宅を外にして曲霊軍の襷を掛け、日の出島の東西南北を隈なく巡教し、軍艦布教までやつてヤンチヤ婆アさまの名を売つた、したたか者である。守宮別は日の出神と腹を合せ如何にしても変性女子のウヅンバラチヤンダーを社会の廃物となし、自分等がとつて代らむと苦心の結果、守宮別は四方八方に反対運動を開始し、終には六六六の獣を使つてウヅンバラチヤンダーの肉体の自由まで奪つた剛の者である」
- ↑ 第64巻上第25章「地図面」#:守宮別のセリフ「おい、高姫の再来のお寅さま、真黒々姫の再来のお花さま、曲彦の再来の、ヤツパリ曲彦さま」
- ↑ 第64巻上第21章「遍路」#:お寅のセリフ「私の守護神は高姫と云つて」
- ↑ 聖師御校正本(昭和7年の第三版を校正した本)で確認。
- ↑ 「嶋」は「島」の異体字であるため、主たる項目名は「虎島」にした。