「神王の森 (アラシカ山)」の版間の差分

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'''神王の森'''(しんのうのもり)は、[[霊界物語]]に登場する森。[[ヒルの国]]の[[アラシカ山]]にある。
'''神王の森'''(しんおうのもり)は、[[霊界物語]]に登場する森。[[ヒルの国]]の[[アラシカ山]]の坂道にある<ref>{{rm|30|21|神王の祠}}:「急坂を下りて行く(略)見れば坂路の傍に一つの祠が建つて居る。樟の大木は二三本天を封じ此祠に対し、雨傘の役を勤めて居る」</ref> <ref>{{rm|31|9|誤神託}}:「それより再びアラシカ山を駆登り、神王の森に到着し」</ref>。


== 概要 ==
== 概要 ==
* 別名:楠の森(くすのもり)<ref>{{rm|31|7|妻の選挙}}に1回だけ出る。「常世神王の祀られた楠の森の祠だ」</ref>
* 別名:楠の森(くすのもり)<ref>{{rm|31|7|妻の選挙}}に1回だけ出る。「常世神王の祀られた楠の森の祠だ」</ref>
* 初出:{{rm|31|8|人獣}}
* 初出:{{rm|30|21|神王の祠}}で初めて舞台となるが、「神王の森」という言葉が使われるのは{{rm|31|8|人獣}}が最初である。
* {{rm|31|7|妻の選挙}}から舞台となっている。
* [[第30巻]]と[[第31巻]]だけに出る。
* [[第31巻]]だけに出る。
* 樟(楠)の大木が茂った森。<ref>{{rm|31|7|妻の選挙}}:「此坂をズツと登りつめると、'''樟の大木の森'''があつて、そこには常世神王の古ぼけた祠が建つてゐます」</ref> <ref>{{rm|30|22|大蜈蚣}}:「路の片方に'''楠の木の 老木茂り'''」</ref>
* [[常世神王]]を祀る古い祠が建っている、楠の大木が生えた森。<ref>{{rm|31|7|妻の選挙}}:「此坂をズツと登りつめると、樟の大木の森があつて、そこには常世神王の古ぼけた祠が建つてゐます」</ref> (ただしこの[[常世神王]]は、[[盤古大神大国彦]]が改名した常世神王ではなく、[[ウラル彦]]のことを常世神王と呼んでいる。→詳細は「[[神王の祠]]」を見よ)
* [[常世神王]]を祀る古い祠が建っている。ただしこの「[[常世神王]]」は[[大自在天大国彦]]ではなく、[[ウラル彦]]である。→詳細は「[[神王の祠]]」を見よ
* [[アラシカ山]]の麓ではなく、山腹にある。<ref>{{rm|31|7|妻の選挙}}:一行は「アラシカ峠の山麓」に着くが、そこで国依別が「此坂をズツと登りつめると、樟の大木の森があつて、そこには常世神王の古ぼけた祠が建つてゐます。どうかそこ迄登つて休息をする事に致しませう」と語っているので、山麓よりは上の方にあることが分かる。</ref>
* [[アラシカ山]]の麓ではなく、山腹にある。<ref>{{rm|31|7|妻の選挙}}:一行は「アラシカ峠の山麓」に着くが、そこで国依別が「此坂をズツと登りつめると、樟の大木の森があつて、そこには常世神王の古ぼけた祠が建つてゐます。どうかそこ迄登つて休息をする事に致しませう」と語っているので、山麓よりは上の方にあることが分かる。</ref>


== 主なエピソード ==
== 主なエピソード ==
=== 第30巻第21章 ===
国依別一行([[国依別]]・[[キジ]]・[[マチ]])は、[[神王の祠]]の前で、熱心に祈願している妙齢の女と出会う。彼女は[[エリナ]]という名で、父[[エス]]は[[ウラル教]]の宣伝使であったが[[三五教]]に傾倒したため、ウラル教の霊場・[[日暮シ山]]で投獄されてしまった。それを聞いた母[[テール]]は病になり倒れてしまったという。国依別はキジ・マチに日暮シ山へ行ってエスを助け出すよう命じ、自分はエリナの家に行き母親を治すこととした。〔{{rm|30|21|神王の祠}}〕
=== 第31巻第7~9章 ===


* [[日暮シ山]]の岩窟に向かう<ref>{{rm|31|6|女弟子}}:「是より[[国依別]]は[[楓別命]]に暇を告げ、二人の女を伴ひ、神館を後に日暮シ山の岩窟に向ひ、[[エス]]、[[キジ]]、[[マチ]]の三人の生命を救ふべく夜の明けぬ中より準備為し、日暮シ山指して男女三人進み行く」</ref>[[国依別]]、[[紅井姫]]、[[エリナ姫]]の一行3人が神王の森で休憩しようとすると、[[秋山別]]と[[モリス]]が喧嘩をしていた。国依別は作り声で「神王の祠を守護する大天狗であるぞよ。この霊場で喧嘩をするとはけしからん」と叫ぶと、二人は喧嘩を止めた。そして国依別は「国依別たちが今登ってくるから、先に捕まえた者に紅井姫を、次点者にはエリナ姫を与えてやる」と嘘を告げると、二人はそれを信じて山を下りて行った。彼らが戻って来ないうちに国依別たち3人はその場を去り、頂上目指して登って行く。〔{{rm|31|7|妻の選挙}}〕
* [[日暮シ山]]の岩窟に向かう<ref>{{rm|31|6|女弟子}}:「是より[[国依別]]は[[楓別命]]に暇を告げ、二人の女を伴ひ、神館を後に日暮シ山の岩窟に向ひ、[[エス]]、[[キジ]]、[[マチ]]の三人の生命を救ふべく夜の明けぬ中より準備為し、日暮シ山指して男女三人進み行く」</ref>[[国依別]]、[[紅井姫]]、[[エリナ姫]]の一行3人が神王の森で休憩しようとすると、[[秋山別]]と[[モリス]]が喧嘩をしていた。国依別は作り声で「神王の祠を守護する大天狗であるぞよ。この霊場で喧嘩をするとはけしからん」と叫ぶと、二人は喧嘩を止めた。そして国依別は「国依別たちが今登ってくるから、先に捕まえた者に紅井姫を、次点者にはエリナ姫を与えてやる」と嘘を告げると、二人はそれを信じて山を下りて行った。彼らが戻って来ないうちに国依別たち3人はその場を去り、頂上目指して登って行く。〔{{rm|31|7|妻の選挙}}〕

2020年7月8日 (水) 03:07時点における最新版

この項目では、ヒルの国アラシカ山にある神王の森について説明しています。その他の用法については「神王の森 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

神王の森(しんおうのもり)は、霊界物語に登場する森。ヒルの国アラシカ山の坂道にある[1] [2]

概要

主なエピソード

第30巻第21章

国依別一行(国依別キジマチ)は、神王の祠の前で、熱心に祈願している妙齢の女と出会う。彼女はエリナという名で、父エスウラル教の宣伝使であったが三五教に傾倒したため、ウラル教の霊場・日暮シ山で投獄されてしまった。それを聞いた母テールは病になり倒れてしまったという。国依別はキジ・マチに日暮シ山へ行ってエスを助け出すよう命じ、自分はエリナの家に行き母親を治すこととした。〔第30巻第21章神王の祠#

第31巻第7~9章

  • 日暮シ山の岩窟に向かう[7]国依別紅井姫エリナ姫の一行3人が神王の森で休憩しようとすると、秋山別モリスが喧嘩をしていた。国依別は作り声で「神王の祠を守護する大天狗であるぞよ。この霊場で喧嘩をするとはけしからん」と叫ぶと、二人は喧嘩を止めた。そして国依別は「国依別たちが今登ってくるから、先に捕まえた者に紅井姫を、次点者にはエリナ姫を与えてやる」と嘘を告げると、二人はそれを信じて山を下りて行った。彼らが戻って来ないうちに国依別たち3人はその場を去り、頂上目指して登って行く。〔第31巻第7章妻の選挙#
  • 3人はアラシカ山の山頂で夜を明かした後、西南指して下って行き、日暮シ河の丸木橋の袂で夜を明かすことにした。夜中に秋山別とモリスが3人を探してウロウロうろついている。国依別は化け物のふりをして驚かすと、2人は逃げて行った。〔第31巻第8章人獣#
  • 2人は再びアラシカ山を登り、神王の森で紅井姫の行方を神に伺うことにした。秋山別が神主となり、モリスが審神者となって、翌日の真夜中頃に神占をすることにする。古ぼけた祠の床の上で二人は向かい合う。秋山別が滅茶苦茶なので役割を交代する。するとモリスに、神王の森を守護する「悪魔大王」という天狗が懸かるが偽の神懸かりだった。二人は神王の森を後にして日暮シ山の岩窟を指して進む。〔第31巻第9章誤神託#

脚注

  1. 第30巻第21章神王の祠#:「急坂を下りて行く(略)見れば坂路の傍に一つの祠が建つて居る。樟の大木は二三本天を封じ此祠に対し、雨傘の役を勤めて居る」
  2. 第31巻第9章誤神託#:「それより再びアラシカ山を駆登り、神王の森に到着し」
  3. 第31巻第7章妻の選挙#に1回だけ出る。「常世神王の祀られた楠の森の祠だ」
  4. 第31巻第7章妻の選挙#:「此坂をズツと登りつめると、樟の大木の森があつて、そこには常世神王の古ぼけた祠が建つてゐます」
  5. 第30巻第22章大蜈蚣#:「路の片方に楠の木の 老木茂り
  6. 第31巻第7章妻の選挙#:一行は「アラシカ峠の山麓」に着くが、そこで国依別が「此坂をズツと登りつめると、樟の大木の森があつて、そこには常世神王の古ぼけた祠が建つてゐます。どうかそこ迄登つて休息をする事に致しませう」と語っているので、山麓よりは上の方にあることが分かる。
  7. 第31巻第6章女弟子#:「是より国依別楓別命に暇を告げ、二人の女を伴ひ、神館を後に日暮シ山の岩窟に向ひ、エスキジマチの三人の生命を救ふべく夜の明けぬ中より準備為し、日暮シ山指して男女三人進み行く」

関連項目