「天の鳥船」の版間の差分
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# [[禊]]の神事のこと。神代の神々が天の鳥船に乗って大海原を横切る大雄図を偲び、渾身の力、特に臍の辺りに力を込め、気合いと共に艪を漕ぐ動作を反復する行事。運動それ自体に価値があるだけでなく、これによって気合術の練習も出来て、知らず知らずの間に衆心(多くの人の心)が一和する禊である。〔{{rm|75|1|禊の神事}}〕 | # [[禊]]の神事のこと。神代の神々が天の鳥船に乗って大海原を横切る大雄図を偲び、渾身の力、特に臍の辺りに力を込め、気合いと共に艪を漕ぐ動作を反復する行事。運動それ自体に価値があるだけでなく、これによって気合術の練習も出来て、知らず知らずの間に衆心(多くの人の心)が一和する禊である。〔{{rm|75|1|禊の神事}}〕 | ||
本項では乗り物としての天の鳥船について解説する。 | |||
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2020年4月5日 (日) 23:28時点における最新版
天の鳥船(あまのとりふね)は、
- 霊界物語に登場する乗り物。空を飛ぶ飛行機や飛行船のようなもの。同種の乗り物には「鳥船」以外に「磐船」や「磐樟船」がある。
- 禊の神事のこと。神代の神々が天の鳥船に乗って大海原を横切る大雄図を偲び、渾身の力、特に臍の辺りに力を込め、気合いと共に艪を漕ぐ動作を反復する行事。運動それ自体に価値があるだけでなく、これによって気合術の練習も出来て、知らず知らずの間に衆心(多くの人の心)が一和する禊である。〔第75巻第1章「禊の神事」#〕
本項では乗り物としての天の鳥船について解説する。
使用回数
- 鳥船系 134回
- とりふね 113回、とりぶね 20回、みふね(鳥船)1回
- 鳥船 130回、鳥舟 4回
- 「天の鳥船」53回、「天鳥船」1回、「天の鳥舟」3回、ただの「鳥船」76回、ただの「鳥舟」1回
- 天の鳥船 53回の内訳:「あまのとりふね」40回、「あまのとりぶね」12回、「あめのとりふね」1回
- 磐船系 56回
- いはふね 51回、いはぶね 5回 (いわふね 0回、いわぶね 0回)
- 磐船 52回、岩船 2回、巌舟 2回 (岩舟 0回)
- 「天の磐船」31回、「天磐船」3回、「天の岩船」2回、ただの「磐船」18回、ただの「巌舟」2回
- 磐樟船系 49回
- いはくすぶね 42回、いはくすふね 7回 (いわくす~ 0回)
- 磐樟船 21回、磐楠舟 20回、岩樟船 5回、磐楠船 3回、石楠船 1回 (磐樟舟 0回)
- 磐樟船 21回の内訳:「天の磐樟船」(天磐樟船、天之磐樟船)11回、「鳥の磐樟船」2回、ただの「磐樟船」8回
- 磐楠舟 20回の内訳:ただの「磐楠舟」20回
- 岩樟船 5回の内訳:「天の岩樟船」2回、「鳥の岩樟船」2回、ただの「岩樟船」1回
- 磐楠船 3回の内訳:「天の磐楠船」1回、ただの「磐楠船」2回
- 石楠船 1回の内訳:「鳥の石楠船」1回
概要
- 初出:第1巻第26章「魔軍の敗戦」#(天の磐船)
- 鳥船に翼があると記されている箇所がある。[1]
- 岩船にプロペラが付いている描写がある。[2]
- 鳥船も磐船、磐樟船も、轟音がひどい。[3]
- 磐船と磐樟船は同一のようだが、磐樟船と鳥船は別個の乗り物である。[4]
- 「鳥の石楠船」の別名が「天の鳥船」だと記されている箇所がある。[5]
- 天国での天の磐船は、豪華かつ神秘的な外装の描写がある。第15巻第19章「第一天国」#:「天空を轟かして一道の光明と共に天の磐船に乗りて此場に下り来る神人あり。天の磐船は静に一行が前に舞下りぬ。金銀珠玉、瑠璃、硨磲、瑪瑙、真珠、珊瑚等を以て飾られたる立派なる御船なりき。翼を見れば絹でもなければ、毛でもない、一種異様の柔かき且強き織物にて造られてあり。手を伸べて此翼をスウツと撫でる刹那に、得も言はれぬ美妙の音響が発するなり。玉彦は右左に翼に張り詰めたる織物を撫で廻せば、精巧なる蓄音機の円板の如く、種々の美はしき音響聞え来る。此時磐船の中より現はれ出でたる八人の童子、頭髪は赤くして長く、肩のあたりに小さき翼あり、歯は濡烏の如く黒く染め、紅の唇、緑滴る眼容、桃色の頬に無限の笑を湛へ乍ら、五六才と覚しき童子、言依別命の前に現はれ来り、(略)命は何気なく此美はしき船に心を奪はれ、ツカツカと側に近付き給ふよと見る間に、磐船の傍に装置せる美はしき翼、命の身体を包みて御船の中に入れ奉りけり。忽ち美妙の音響轟き渡ると見る間に、磐船は地上を離れ、ゆるやかに円を描きつつ空中に上り行く。三人は突然の此出来事に呆然として空を見上ぐるのみなりき。磐船は空中高く舞上り、船首を転じ、中空に帯の如き火線を印し乍ら、月の光を目当に悠々と進み、遂には其姿も全く目に止らずなりにけり」
- 第19巻第5~8章や第21巻第1章「高春山」で、高姫や黒姫は、フサの国から「飛行船」で自転倒島に行き来している。それを「天の鳥船」と表現している箇所もある。[6]
脚注
- ↑ 第2巻第38章「歓天喜地」#:「天空高く数十の鳥船は翼を連ね高白山めがけて降り来るあり」、第80巻第16章「火の湖」#:「両神はこの鳥船に乗りて中空に翼をうちながら」、他。
- ↑ 第17巻第17章「有終の美」#:「鬼熊別、蜈蚣姫の二人は高閣に納めたりし天の岩船にひらりと飛び乗り、プロペラの音轟々と中空を轟かせ乍ら東方の天を目蒐けて一目散に翔り行く」
- ↑ 【例】第9巻第31章「七人の女」#:「屋外には、天空を轟き渡る天の磐船、鳥船の音、天地を圧し、木枯の風は唸りを立てて雨戸を叩くぞ淋しけれ」、第13巻第13章「上天丸」#:「何処ともなく天空を轟かし来る天の鳥船は(略)又もや鳥船は巨大なる爆音の響と共に」、第4巻第4章「乱暴な提案」#:「大空には天の磐船幾百千ともかぎりなく飛びまはりて巨音をたて」、第10巻第24章「言向和」#:「黒雲塞がる大空を 轟かしつつ舞ひ降る 磐樟船の刻々に 地上に向つて降り来る」、他。
- ↑ 磐樟船と鳥船が別々に記されている箇所。【例】第6巻第19章「祓戸四柱」#:「唯一の武器として使用したる天磐樟船、鳥船も」、第6巻第50章「大戸惑」#:「御空をかける磐船や 天の鳥船舞ひ狂ひ」、他にも多数あり。
- ↑ 第10巻第15章「言霊別」#:「鳥の石楠船(一名天の鳥船)」
- ↑ 【例】第17巻第7章「枯尾花」#:黒姫のセリフ「由良の湊までは、フサの国から、天の鳥船に乗つてお越しなのだから、轟々と音が聞えたら、それが高山彦さまの一行だ」、第32巻第17章「悔悟の歌」#:「高春山の岩窟に(略)紫色の宝玉を 斎きまつれる折柄に 三五教の神司 高姫、黒姫両人が 天の鳥船空高く 轟かせつつ出で来り」、他。